59歳の誕生日の日に、5月29日封切の「RAILWAYS」を観ました。
私を劇場に、足を運ばせた理由は、①49歳の中年サラリーマンが会社を辞めて電車の運転手になった②中井貴一が主役(中井貴一の映画はほとんど観ている)③実は私は昔鉄男だった(40年前SLを求めて全国旅した。しかし運転手希望ではない)④「ALWAYS三丁目の夕日」のスタッフの作品(2作とも観て感動した)。
映画を観て、身に詰まされた点が何点かあった。①田舎の実家に年老いた母親を置いている。②引き取ろうと思っても母親は田舎を離れない③主人公は、故郷を離れ都会で仕事をしている④仕事に没頭して家族と会話が少ない⑤会社の命令で同期が責任者の工場のリストラを行う⑥会社を早期退職して、故郷で昔からの夢だった電車の運転手を目指す・・・。
中井貴一の、非情でパワフルなビジネスマンから、会社を辞めて故郷に帰り母親思いの肩の力が抜けたローカル線の運転手の演技。母親役の奈良岡朋子の病床でも息子を思う母の優しい眼差しの演技。橋爪功の味のある演技。
それに加えて、映画の舞台になった出雲市の田園風景の中を「一畑電車」の【デニハ52】(昭和3年製造)が実際に走る映像は、胸にジンと来るものがある。
郷里を離れて、都会で働く中高年に「親とは」「家族とは」「故郷とは」を問いかける我々の年代にとって考え深い映画でした。
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