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映画「リンカーン」を観た

2013年05月03日 00時05分00秒 | 沖縄の生活

▲<アカデミー賞を3度受賞した「ダニエル・デイ=ルイス」の押さえた演技が素晴らしい>

先日、映画「リンカーン」をやっと観てきた。
アカデミー主演男優賞受賞作品だが、会議の場面が延々と続く地味な映画と聞いていたので、急いで観る気がしなくて、先に「ライジング・ドラゴン」(ジャッキー・チェン主演)を観ていた(笑)。

今から148年前の1865年。大統領の再選を果たしたリンカーンは、南北戦争の中、悲願の「奴隷解放」の法案を議会で成立させるために、強引なやり方で多数工作に奔走をしていた(与党共和党vs野党民主党)。

法案を通すためには、南北戦争の終結を遅らせる戦略も採る。弱気になった、取り巻きをすごい剣幕でしかり付ける執念。

家庭においては、精神異常を患っている妻のとの関係を引きずり、次男の軍志願等に心を掻き乱されている。


▲<ファーストレディの妻は、パーティなど人前に出る負担感で精神を乱し、亡くなった長男の事で夫を責め続ける>

アメリカ合衆国大統領といっても、議会は現在とは比べものにならないくらい小規模で、大統領も身軽に動き回るしブレーンも少ない。

そんな中、当時では世界に類の無い「奴隷解放」を掲げ保守的な議員を攻略して行く。

監督スピルバーグが、「平等と自由」を現代に問い、「リーダーシップ」のあり方を指し示す。



同じ共和党議員(トミー・リー・ジョーズ)が、リンカーン以上に「奴隷解放」に燃え、拙速に進める手法に対して、二人だけで言い合う場面があった。「磁石が示す方向が正しくても、近道だが泥沼で足をとられて前に進めなければ結果、目的地に辿り着く事は出来ない。遅れても目的地に連れて行く方が重要だ」と、なりふり構わず理想主義を貫こうとする議員を説得するリンカーンの戦略家としての凄さを垣間見る。


▲<「トミー・リー・ジョーズ」が、頑固な理想主義者の議員を演じる>


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