「夕陽限りなく好し、只是れ黄昏に近し」(唐詩)

2012年06月10日 00時05分00秒 | 沖縄の生活

▲<6月8日、自宅のベランダから見た、19時前に「那覇空港」を飛び立つANAの飛行機>

5月28日、日経新聞(夕刊)の「あすへの話題」に、日立製作所会長の川村隆氏が書いていた。
60歳を過ぎた頃、あっちこっちの席で「あっという間に還暦になってしまった」と嘆いていたら、財界の大物に「キミィ、60なんてまだ陽は中天にありだ、ボクのように干支をもう一回って72になってみろよ。もう陽は西にありで、西日の人生だよ」と、言われた事が書かれてあった。

沖縄に移住して「那覇空港」の近くに住み、空港沖に沈む夕陽を観る機会を得た。
海に落ちる夕陽は美しく、刻々と変わる風景を楽しめる事は沖縄移住の収穫のひとつだ。



やはり、誰もが60歳を過ぎると、夕陽を眺め黄昏を感じるようになるのだろうか?
夕陽を見ながら、西に傾き始めた自分の人生を味わいつつ、今という時をより大切に生きる事を強く感じている私がいる。



※作者は、「李商隠」(晩唐の詩人。812年~856年)。この作品は、僅かの間、美しく輝く夕陽の素晴らしさを詠んでいるが、人間の老境を詠っているともとれる。