晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

大唐内のこと(15) 鬼伝説 12/1

2010-12-01 | 歴史・民俗

2010.12.1(水)快晴

 いよいよ12月となった。とたんに気ぜわしくなるのだが、12月には大唐内から三国岳に登ってみたいと思っている。酒呑童子の冊子が完成したというので大江山の鬼の博物館にも行ってみたいと思うところだ。余り気負うと結局何も出来ずに終わってしまうので、気長にやる方がいいようだ。
 さて大江山の鬼伝説となると、酒呑童子が全国的に有名で我々の年齢の者は知らない者がないぐらいである。ところが大江山にはもう一つ鬼伝説がある。それが麻呂子親王伝説というものである。これはマイナーというか、地域限定というか丹波丹後に定着した伝説である。私自身も丹波に生まれながら、麻呂子親王伝説は知らなかった。昨年鬼の交流博物館を訪れて初めて知ったのである。福知山高校で教鞭をとられていた芦田完先生がその研究をなされており、博物館で夢中になって論文を読みあさった次第である。Img_2906

日本の鬼の交流博物館(福知山市大江町仏性寺)



 酒呑童子伝説は鬼退治伝説の完成品であって、中国の白猿伝や失妻記などの説話の影響を受けたり、その出生についても越後や伊吹など様々な説がある。登場人物も実在の人、架空の人様々で、酒呑童子そのものの正体も疫病神、修験者、鉱山師、捨て子童子、山人、外国人漂流者など様々に言われている。居所にしても大江山、いや都の近くの大枝とか分かれている。つまりあらゆる史実、あらゆる説話が寄り集まってひとつの伝説として完成されたものだというのが妥当だろう。だから疫病神、盗賊としての酒呑童子は大枝に存在したものだろうし、鉱山師、修験者なら大江山だろう。
 というように酒呑童子が一般的、普遍的な鬼伝説であるのに対し、麻呂子親王伝説は大江山でないといけないという、限定的な鬼伝説だと言える。芦田先生の説は麻呂子親王伝説があったからこそ酒呑童子伝説が大江山に定着したと言うものである。私もその考え方には同感である。それでは麻呂子親王伝説とはどのようなものだろうか。つづく (大唐内のこと(14)は2010.11.28)

【作業日誌 12/1】
ガーデンシェッド、パネル作製

今日のじょん:じょんは時間が解るのか?最近寒い朝がつづくので、起床が7:30になっている。じょんがクーンと鳴くのも7:30である。今朝は少し寝坊して7:40に起きたのだが、7:30頃に鳴いたのだ。じょんの腹時計は素晴らしい。Img_1846
 
クンクン、何か来とるで。

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