晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

この写真にあこがれて 11/3

2017-11-03 | 文化に触れよう

2017.11.3(金・祝)快晴

 学校横の小道を犬と散歩する少女、桜が満開なので春の朝だろう。この学校や小道は今はダム湖の底に沈んでいる。1982年4月、新保隆久氏の写真、「犬の散歩をする少女」である。

 
 いかにも田舎らしい雑種の犬が嬉しそうに小走りになっているのと、少女の走りが朝の光に浮き上がり躍動感を感じさせられる。しかし満開の桜も子供たちが走り回っていた校舎も冷たい水の下に沈む運命だと考えると妙に寂寥感を憶えて、これは朝日ではなくて夕日なのかなあと思ってしまう。
 これは日吉町の郷土資料館で開催されている「湖底に眠るふるさとの記憶 ーおもいでの一枚の写真ー」展のポスター写真である。

 あまりにも天気がいいので、台風の爪痕修理を取りやめてこの展示会に出かけた。新保氏はダムに沈む天若地区の人々の暮らしを精力的に撮影され、多くの作品を残された。子供たちの遊びや大人たちの仕事、お祭りや村の行事、野辺の送りやお墓の引っ越しなど移転前の様子が数十枚の写真に収められている。人々の笑顔にもかかわらず寂寥感を憶えるのはやはりすべての景色が湖底に沈んでしまったという現実とノスタルジアのなせるものか。
 じょんの目的は資料館の向かいにあるドッグランだ。好天の休日とあって多くの人とワンコが楽しそうに走り回っている。

めっちゃ広いのだワン。おしっこばっかしてんじゃねえよ。

近所にお友達がいなくなったじょんはワンコが居るだけで大興奮で、とても場内に入れられる状態ではない。ドッグランの周りを廻るだけでもう充分、そのあと”おかげさんで”にも行ったのでもう夜はクタクタ。

おかげさんでもワンコがいっぱい。

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