晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

上林の盃状穴 壱鞍神社(1) 1/11

2013-01-12 | 歴史・民俗

2013.1.11(金)曇

  盃状穴については既に紹介したところだが、実は半信半疑というか不思議な現象だと思っている。西日本においては江戸時代まで、明治期にはすっかり消え去った民間信仰といえば、うーむなるほどと思うのだが、それがすっかり人の記憶から消え去っているというのがどうも腑に落ちない。文献も伝承も見当たらないのだ。
 以前紹介したのは(2013,1,8)上林のみならず近隣の神社に行った際に撮ったものだが、盃状穴という認識もなく、むしろ水銀などの精製に使われたものではという想いで記録に残したものである。いずれにしてもその穴の作られた理由などは解らないままであった。ともすれば自然現象によるものかとも思っていた。
 今となっても半信半疑、不思議な穴なんだが、調べてみるとこの穴について書かれた文献が見つかったので、図書館に予約に行く。
 その帰りに今まで訪れたことの無い神社を訪ね、そこに盃状穴があったなら真剣に研究してみようと決める。帰り道の十倉志茂町壱鞍神社に寄って見る。
P1030654
 



壱鞍神社(いちくらじんじゃ)綾部市十倉志茂町、参道から

 どきどきしながら周囲を見渡す、先程から近所のおばさんがうさんくさそうに覗いている。無理もない近年賽銭泥棒の噂もちょいちょい聞くところである。
 鳥居の敷石や手水鉢など見ていくがそれらしきものは見当たらない。核心部の石段に移る。
 この神社の石段は拝殿の正面に二段、左右の通路に緩い石段がある。正面下段と右側の石段は新しそうで、盃状穴らしきものは見当たらない。
P1030653
 



右側の通路状の石段は新しそうで見当たらない。


 正面上段の石は古いもののようで、かなり凸凹している。一見しただけでは盃状穴か自然の窪みかよく解らない。そのうえ窪みには泥か砂が詰まっている。その辺に落ちている杉の枝先で泥をぬぐってみる。そうすると盃状穴とそうでない窪みがはっきりと解るようになる。盃状穴は周囲の円が真円状になっていて、底が滑らかであたかも盃のようになっている。

P1030640




最初に発見した盃状穴、上段石段の最上段。泥を掃除してはっきりする。

こうなると面白いもので、次々と見つけ出す。つづく

【作業日誌 1/11】
看板取り付け
ウッドデッキ植木の穴部分作製

【今日のじょん】:作日の動画、やっとアップロードされたので本日公開。










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YouTube: 探索犬-3

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