晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

日置のこと(74) 川端先生に聞く 12/27

2014-12-27 | 上林地名考

2014.12.27(土)曇り、雨 日置のこと(73)は2014.1.16

 日置と国府とは普遍的に関係があるとは認められられなかった。日置部とは如何なる品部か、各地に存在する日置は如何なる理由で名付けられたのか、日置氏とはどのような関係があるのか、謎は深まるばかりである。測量、暦法、神事、卜占など候補に挙がっている職掌を考えると観測という共通項が現れる。太陽の観測が日置の底辺に存在するならば、各地の日置にその観測地点があるはずだ。四方が見渡せる恰好の地にそれらしい遺跡でも残っていないか、春秋分や夏至冬至に日の出日の入りに特徴的なピークがないか、そんな雲を掴むような調査をし始めてある地点を見つけた。日置谷の奥にあるオダワ峠(大タワの意)の東に3つばかしピークがある。その一番尖ったピークのあたりがその地点である。上林とその周囲を眺めるとき、一体どこが一番見晴らしがいいだろう。古城山の上もよく見渡せるが、如何せん標高が低いので前衛の山々までしか見られない。その点前述の位置はおそらく上林で一番見晴らしがいい地点だと思う。
 しかもそのピーク、槍が嶽(やりがずく)と言うそうだが、の真東に頭巾山(871mときんざん)があり、東北東30度に君尾山(582m)西北西30度は弥仙山のやや北の台地(沢潔氏のいう於成平では?)が存在する。

念道からオダワ峠、槍が嶽方面
すなわちその地点からは、春秋分の日の出は頭巾山となり、夏至の日の出は君尾山、冬至の日の入りは弥仙山となる。トキというのが日の出を表し、ナルというのが太陽を表すという説もあるわけで、例えば宮津市の日置(ひおき)の真東には成生(なりう)岬が存在する。ちょっと出来すぎた話だが、いまだこの地を訪ねていない。この地点にたってこれらの山々がどのように見えるのか確かめてみたいと思っている。

宮津市日置、向山の下から成生岬(遠くの薄い影)

弥仙山の北の肩は平になっており、於成は地形によるものかもしれない。(上杉から)
 さて、これらのことは本稿「日置のこと」で書いてきたことだが、その中でも「日置殿町の謎」(2013.9.13~)は気になるところである。しかしこのことは川端二三三郎(かわばたふささぶろう)先生に聞けばすぐ解決すると思ってきた。なぜなら先生は日置谷の出身であり、上林の生き字引のような方だからである。
 いつかお目にかかって日置殿町のことを聞いてみたいと思っていたがなかなか機会が無くて果たせていなかった。そんなある日ひょこっと先生が訪ねてこられたのである。つづく

【今日のじょん】お腹に効く例の草が少なくなってきた。そのうち雪に覆われてしまうのだが、今なら探せばなんとかある。最近美味しいもんばっか食べてるので必死に探している。リードを放したらとんでもないところまで上がってしまった。

 

 

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