晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

於見のこと-2 9/7

2018-09-07 | 上林地名考

2018.9.7(金)雨

 ウオーキングの研究を始めて三年目、あらゆる資料や書物を調べたが歩きや足について最もわかりやすく、理論的に納得のいくものは、近藤四郎著「足の話」岩波新書だった。1979刊の古典であるが、裸足、素足が最も良いというはっきり書いているのはこの本だけである。この本の中に坐位として12態の座り方の写真がある。(入沢達吉、1921による)と書かれているので実に100年近く前の写真だろうか。正坐に始まりあぐら、跪坐とつづくのだが(4)箕踞(なげ足)が目についた。両足を少し開いて投げ出して座るのが箕踞なのだが、なんで箕なのか、なんて読むのか気になった。

1979年発行の「足の話」の中に座り方の種類が載っている。右:これが箕だ。
  国語辞典、漢和辞典で調べると読み方は「ききょ」、箕は三方に縁をつけ、前方を平らにしてそこから塵などを吹き飛ばす、、、などと書かれている。要するに投げ足の投げ出した足が箕の縁と同様の形だと言うことだ。これって於見の地形と一緒じゃないかと気づき、早速現地を見に行く。地形図や航空写真で解るのだが、地名をつけた古代の人々は自分たちの目で観るしかないはずだ。
 高鳴る胸を抑えて車を降りる。予想通りだ、集落の上から左右に尾根が下りてきて、大きな箕の中に集落がある感じだ。

左足、右足、真ん中に集落がある。
 やっぱり於見の見(み)は箕だったのだ。多くの地名学者が”み”は水と捉えて実態と合わない説を唱えている。箕と捉えたのはわたしが初めてだろうと悦に入る。しかし喜んでばかりはいられない、他のオオミ地名でも実証しなければならないし、箕という言葉についても調べなければならない。例えばオオミ地名は古代に付いたものと考えられるから、箕がそれ以降出現した品物であればミ=箕は成り立たないこととなる。つづく

【今日のじょん】久々にマイちゃんが遊びに来てくれたのだが哀しいニュース。じょんの初恋のサリーちゃんが昨年亡くなったんだって。またじょんともが少なくなった。こうなったら最後のONEまで生き延びるぞ。

サリーちゃんとサチの写真は探しとくね。

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