2013.12.15(日)雨 上林土喰庵(3)は2013.12.12
昨年は大根が巧く出来なかったので作ることがなかったのが柚大根である。今年はすこぶるできがいいので期待していたら、柚がまるで成らない。なんとも皮肉なものだと思いつつ、毎年順調に実を着ける一年柚で作ることにする。
大根、柚、鷹の爪は我が家の畑で出来たものである。砂糖、塩、酢は市販品である。
柚が不作で一年柚を使う。味は同様。
大根の出来がこんなに違うものかと感じたのは、今年の出来である。昨年の出来が悪かったのは種まきの時期が遅かったということにしているが、果たしてそれだけなのか大根は黙して語らない。6年作り続けた中で豊作は初年度であった。大体どのような作物でも初年度は出来がいい。これは単にビギナーズラックなどと済まされることではなさそうだ。わたしは土壌の養分が影響すると思っている。二十尺五畝の畑に年がら年中ありとあらゆる作物を作るわけだから、養分が減ってきたり連作障害を起こしても当然である。一種類の作物を一畝にしか作らないので、5年に一度の栽培という勘定になるが、これだけ他品種の野菜を植え付けた日には何時どの畝に植えたのか解らない。そんな意味で連作障害が出ているのだろう。
例え連作でなくてもその場所で栽培を続けていれば土壌の養分は失われていくわけで、豆類のように自分の力で土壌を肥やすことは出来ないわけだ。
先日テレビの番組で自然農法を実践しておられる方が、良い野菜を作っておられた。「山の木々を見てみなさい、何も肥料をやらないのにすくすく成長している」と言っておられ、周囲も感心していたが、どうも腑に落ちない。山の木の養分は自らが落としている枯れ葉などで、細菌がそれを分解して、養分として根から吸収されるわけである。それでもって成長したり、実を着けたりするわけだから、養分が生産されるところは、光合成ということになるだろう。
一年柚は柚風呂にも使う、香りはこちらの方があるみたい。
山の木はそれでつじつまが合うが、野菜は光合成で作られたり、根から吸収した養分を根、茎、葉、花、果実に蓄え、それを人間が持ち去るわけだから、土壌はやせ細っていくという理屈になる。その分を施肥なり土壌育成という方法で補わないと勘定が合わないことになるが、その辺は自然農法というのはどういうものか知りたいところである。山の木と同じようには考えられないと思うのだが、、、。
今年の大物、径は8cmあまり、2㎏近くある。これを畑から持ち去るわけである。
【今日のじょん】雨の中にみぞれが混じり初雪といえば初雪である。菅坂峠は真っ白になっていたとか、よくぞ昨日の間にシマトネリコの覆いをしたことか。
冷たいうらにしもじょんは平気で、ゲンタの匂いを嗅ぎ回っている。
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