晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

穴虫考(85) 香芝市穴虫-7 6/28

2014-06-28 | 地名・山名考

2014.6.28(土)穴虫考(84)は2014.6.26

 一通り見学をしていつものように博物館の方に質問をする。
「屯鶴峯の凝灰岩の中に黒い石が混じっているのですが、それがサヌカイトでしょうか?」
「違いますね、多分ピッチストーンかなんかでしょう」
 サヌカイトは高松城に行った時その石垣に沢山使われていたし、転がっていた破片を幾つか持ち帰っていたのでよく解っているのだが、この凝灰岩の中の黒い石もそれらしく思えたのである。
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高松城の石垣に使われているサヌカイト(2007.5.11)
右は今回採集した凝灰岩と問題の黒い石。


「箸墓古墳の上から二上山のサヌカイトが発見されていると言いますし、わたしの地元の青野遺跡の古墳からも二上山のサヌカイトが発見されています。そういう風習とか儀礼があったのでしょうか?」
「それはないと思います。偶然に発見されたのでしょう」
「ああそうですか、、、(ユメガナイナア)」と心の中で思いつつ、あとで解ったことだがこのことはわたしの思い違いだった。
 「知られざる古代」(水谷慶一著)には、日本書紀の箸墓の文「この墓は、日は人作り、、、」について、
 「あろうことか、大和では大坂山や二上山しか産しないサヌカイトという石が箸墓の上から実際に発見されているのである。」とある。
 さて綾部市の青野遺跡のサヌカイトについては、青野遺跡から弥生中期の珍しい小刀三点が発見されたもので、それが二上山のサヌカイトであることは確かなのだが古墳と関連するものかは分からない。「西丹波秘境の旅」(沢潔著)
 というようなことで、係の方の答えは当然のようだ。

 「こちらで発行されている展示解説シートの『大和国条理復元図』の原本を閲覧したいのですが、、」
「それはこの建物の3階にある図書館にあります。申し出ていただければ閲覧できます」
P1030293
 

二上山博物館ではこんな資料も買ってきた。
 てなわけで図書館に行くと、親切に見せてくれたのだが、驚きの120枚にも及ぶ地図である。目的は穴虫周辺なのだが、二人で1枚1枚確認して行く。半分ぐらい見た時ようやく目的のものを見つけ、半分以下ならと複写も許してもらう。大切に保存箱に片づけていると地図の位置を示す一覧表が出てきた。それを早く言ってよん。まあ目的を果たせたのでいいか。
 条理復元図には細かい小字が載っていて、角川地名事典は奈良県の小字が記載されていないだけに貴重な資料となっている。そしてそこには驚きの地名が掲載されていた。それは後述の考察のところで紹介したい。
 目的の地図を見ることが出来て短時間ながら満足な訪問ができた。まだこれから京都に帰るばかりか、綾部まで電車で帰り、バスで我が家まで帰らねばならない。
 京都駅で娘史子と別れ、初めて特急に乗る。特急でないと終バスに間に合わないのだ。さすがに疲れて眠りこけてしまった。つづく

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奈良に行けば必ず買って帰る柿の葉寿司

【作業日誌 6/28】
キューリのキュウちゃん漬け第一日目
沸騰したお湯に胡瓜を入れ、一昼夜おく。
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胡瓜をお湯に浸しているところとかりかり漬けのシロップを炊いているところ
青梅のかりかり漬け2回目の漬け汁通し
シロップの漬け汁を湧かして、泡の部分を捨てる。熱いうちに梅にかけ、冷まして保管。


【今日のじょん】うんP置いたままじっと見つめている先に、ドンベエの姿がある。こちらに越してきて以来念道の人も減ったが犬も減った。まりい、ポチ、チコが亡くなってじょんとヘイヘイとドンベエだけになってしまった。6年の間に半減してしまった。そんなことじょんは知っているのかなあ。ヘイヘイが交通事故に遭ったと聞いた、そういえば姿が見えない。なんか心配やなあ。P1030238

 

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