晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

あなしら上林-15 2/16

2016-02-16 | あなしら上林

2016.2.16(火)曇り
三、上林の盃状穴 その四 壱鞍神社(十倉志茂町)
 2013年1月11日、上林で初めて盃状穴を見つけた日である。上林の古社、河牟奈備神社でらしい穴を1個見つけていたのだが、果たしてそれが盃状穴であるか当時は解らなかった。結局その穴は自然のもので盃状穴ではなかったのだが、そのことは後述したいと思う。そして十二社神社(佃)、葛禮本神社(くずれもと・浅原)等を調べても盃状穴は見つからず、盃状穴というのは播磨などの地域にのみあって上林には存在しないのではないかと思うようになっていた。盃状穴についての唯一の研究書「盃状穴考」が府立総合資料館にあって借りることが出来た。ただし館内閲覧の資料だったので、綾部市図書館で半日かかって読み終えた帰りのことである。壱鞍神社(いちくら)の前を通りかかり、ふと立ち寄ってみようかという気になった。参道を進み、石段の下に駐車し調査に取りかかる。 
 拝殿前の石段は上下二つあり、右手に緩傾斜の石段がある。下段と右の石段は新しく敷かれた様子で盃状穴はありそうにない。上段の上半分の石段は古い凝灰岩系の石材でかなりの凸凹が見受けられる。

壱鞍神社拝殿、この石段は上部に古い石材が残っている。
 雨のあとなのですべてに泥が詰まっており判断のしようがない。この当時は調査用の道具も持ち合わせていなかったので、その辺の小枝で泥をかいてみる。自然の穴もあるが、やがて真円の盃状穴が現れる。こうなるともう夢中で泥をかいていく。結局7個ほどの盃状穴が見つかる。

古い石材部分に盃状穴発見
 上林にも盃状穴は存在するのだ、この時初めて盃状穴について真剣に研究してみようという気持になった。
 予想どおり下段、右手の石段には盃状穴はなく、手水鉢や灯籠、鳥居の台石などの石造物にも盃状穴は見つからなかった。ただ拝殿から社務所に降りていく左手の通路に敷かれた石板にいくつかの盃状穴が見られる。どうやらこれは元々石段であったものを再利用したものらしい。

すでに盃状穴が穿たれた石材がここに再利用されたのではないか。
 この通路の上になにやら妙なものが落ちている。陶器の破片のようなものや得体の知れない木製品などだ。
 後日川端二三三郎先生に盃状穴のことをお知らせした。そこで善福寺(引地)の情報を頂いたり、例の得体の知れない破片等が人形などの廃棄物であることも聞いた。 
 上林中の盃状穴を調べようということになったのだが、ただあった無かっただけでは意味が無い。一体誰が、何のために穿ったものか考察を深めながら調査していこう、そのためには上林だけでなく広く調べてみようという気になった。つづく
 上林たんけん隊(カフェ じょんのび内)

【今日のじょん】じょんのおやつはフィッシュ&ポテトとフィッシュ&ほうれん草orかぼちゃジャーキーである。前者は森乳の低アレルゲン食品で主食と同じものである。後者はイルマンさんで購入していたおやつで、前者に比べてとても喜ぶ。カボチャは好きなので判るのだがほうれん草をそんなに喜ぶのは不思議だな-と思っていた。ところが先日かみさんが「あれ~これ鶏肉が入ってるで~」と気付いた。鶏肉アレルギー対策で買っているのに鶏肉が入ってたんじゃ逆効果だ。道理で喜ぶはずだ、でもこのタイトル、勘違いするよな~、食品は原材料、成分見なきゃいかんよね。

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1 コメント

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Unknown (冬目漱石)
2016-02-17 20:29:02
ジョン君はいつもキリリとした姿がない。私は肩をがっくり
落とす! いつも甘えてんのだろうね?
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