晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

続・北前船寄港地シンポジウム 5/20

2018-05-20 | 文化に触れよう

2018.5.20(日)曇り

 肝心のシンポジウムだが、小樽、小浜、尾道から各地の状況や取り組みなどの報告があり、学術的に研究しようという一面と街おこしとして売り出していこうという一面があってどちらも北前船というのは有効な素材のようだ。続いて作家の石川好氏の講演があり、北前船について熱く語っておられた。特に各地の学芸員が「北前船の定義について、、、」など言われるもんだから「そんなことは何でもいいんですよ」とおっしゃったのは痛快だった。学者の第一歩は定義付けなんだけど、北前船を売り出そうという立場には関係の無いことだろう。先生が熱く語られた、わらび座のミュージカル「北前ザンブリコ」は司馬遼太郎の高田屋嘉兵衛を主人公にした「菜の花の沖」をモチーフにしたもののようで、観たいのは山々なのだが日曜日の午後ということで行かれない。残念だ。

みやづ歴史の館文化ホール 7月8日(日)14時開演 
 次に待望のシンポジウムだが時間が少なく、質問時間も無くて少し残念だった。もっともわたしの用意した質問はあまりにも細かい話で、その場で回答できるものではないだろうが。
 例えば船主である三上家の屋敷は宮津の鋳物師木崎家と極近所にあるわけで、地金はどのように取引されていたかというようなことである。出雲の鉄は北前船にとって重要な商品だと考えられるが、その取引の状況や流通経路は如何なるものなのだろうか。

シンポジウムの様子
 おいおい本日参加の方々に直接聞くしか無いと思うが、特に由良の歴史を探る会の加藤氏は北前船船主の末裔でもとは由良川の水運を担っていたというから、福知山以南の鋳物師に地金を運んでいたことは間違いない。是非お話を聞きたいところである。最も知りたいことは上林鋳物師井関家に搬入された地金はどのような経路で運ばれたかということである。まずは第一歩の一日であった。

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