晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

穴虫考(117) 福井県-8 9/20

2014-09-20 | 地名・山名考

2014.9.20(土)晴 穴虫考(116)は2014.9.18

 中世の火葬場に穴と呼ばれる設備があるとすると、それは遺体を焼く部分に掘られた浅い穴としか考えられない。
 葬送墓制研究集成という5巻にも及ぶ出版物がある。その1巻葬法の中に
 火葬の方法は、一定の場所を少々堀くぼめ、たきぎや藁をおき、棺の上にも積み上げて火をつける。
 とある。この少々堀くぼめた部分、原爆投下後の校庭で友達を焼いたという絵(穴虫考(99)2014.8.23)にある浅い穴と同じである。また山田清吉氏の詩に出てくる火の壺というのもこの穴のことだろう。
 葬送墓制研究集成には藁葬や火葬場の写真も載っており、初めて見るかつての火葬場に壮絶なものを感じる。土葬の埋葬は何度も目にしたが、土を掛けてしまえば遺体もその変化も目にすることはない。火葬の場合は点火をして、その遺体が燃えさかるのを間近に見ているのである。ヤマミマイなどと言って喪家から酒食が見舞われ、焼番(火葬を執行する人、地方では輪番でまかなっていた)が茶碗酒を飲みながら燃えるのを見守っている写真も添えられている。
 藁葬の写真では、浅く掘られた穴は確認出来ないが、もうひとつの火葬場の写真にはレンガが積まれた穴があり、その中で藁と薪で焼くと説明されている。
 柳田國男著の「葬送習俗語彙」にはホドの説明に、「安芸山縣郡中野村では火葬の穴のことである。女人を焼いているホドに雨が降ると、七日降りつづくと謂ふ。」と書かれている。やはり火葬場には穴があり、そこは穴、ホド、壺などと呼ばれていたようだ。つづく

【作業日誌 9/20】
BIKE清掃(23日里山サイクリングに向けて)

【今日のじょん】最近お客様に対して吠えるようになって困っている。パターンが決まっていて、わたしたちが別室に居るときにお客様がいらしたとき、じょんがドッグランどに居てわたしたちが店に居てお客様がいらしたときである。「お客さんがいらしたで」と知らせてくれているのだろうが、お客様自身にしたらあまり気分のいいものではないので、困っている。P1010256

カメラが修理中で写真がないので、昨年の今日何してたかなと覗いてみる。道路にイタチのプー助の事故死を見つける。山内に木樵に行ってる日で、随分暑かった事を憶えている。アイスキャンデー3本食ったんだもの。(2013.9.20)今年はすずしいわ。 

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