晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

日置のこと(9) 8/21

2013-08-23 | 上林地名考

2013.8.21(水)快晴 「西丹波秘境の旅」-4

 この節は次の文から始まる。
綾部市の聖地、上林の於与岐の東北、丹波・丹後の国境に弥仙山(674メートル)がある。」(P106)
 地元の方や丹波の山に登られる方ならすぐに気づかれるだろう。
 於与岐は上林ではなく、弥仙山は664mである。
山の高さは誤植の可能性もあるが、於与岐が上林にあるというのは、他のいくつかの文中から、氏がそう考えておられたということがわかる。
まこと上林の人々はいまでも弥仙山などの神を囃し弥山の神と共成しているのだろうか。」(P120)
丹波の弥仙山のように、上林の山中、若狭との境に屹立して近寄りがたい、云々」(P121)
 確かに上林において弥仙山の信仰は深かったようだし、上林の山中といっても良さそうな気はするが、地理的には完全な間違いである。ここまではっきりと書かれると、過去には於与岐も上林の一部であったのかと不安になり、地名事典などで確認する。もちろん於与岐と上林は別物である。
 これらの誤りは一見些細なミスと言えるのかもしれないが、本書が地名に関する研究書という側面を持つものである以上看過できないことと思われる。
 
 
 
 

 さて次には澤氏が平成五年、於与岐の地に来られたときのことである。
「(前文略)大又集落の、道路脇に釜師という珍しい姓のご主人に刺を通じる。」
(P110)
Img_1789




大又を右にとると弥仙山登山道入り口に着く、登山道の道標や地蔵さまは割合新しそうだ。

 この方は於成社(おなるしゃ)に詳しい方であり、いろいろ聞き取りをされており、翌年に釜師さんから年賀状をいただいたとも書いてある。
この部分何気なく読んでいたのだが、後日鍋師(なべし)さんという方と知り合うこととなり、於与岐の出身だと聞いて、澤氏の言う釜師さんは鍋師さんの間違いではないかと思うようになった。電話帳を繰ると、釜師姓は於与岐はもとより綾部市に一軒も無く、鍋師姓は綾部市に十二軒あり、そのうち二軒が於与岐の大又である。元々鍋師姓は於与岐の出と聞いているので、澤先生つい釜と鍋を取り違えたのかなと勘ぐっている。いづれ鍋師さんにこの件を確認したいと思っているが、もし取り違えられていたとしたら、著作者としてはうっかりでは済まないことである。
 つづく
【作業日誌 8/21】
夏野菜整理
土用干し三日目

【今日のじょん】追悼マーブル写真集
マーブルママが休みの日はじょんのびに遊びに来ることもあった。同じようにプロレスごっこして、ジャーキーもらって仲良し兄弟だった。写真の地は現在ドッグランができているが、マーブルが使うこと無く逝ってしまったのは残念である。Img_1535
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