昨日、ユアタウン米沢公演が終了しました。米沢には梯氏のファンが多いということもあり、会場一杯のお客様にいらして頂くことが出来ました。ありがとうございました！
演奏していた我々も非常に楽しく、予想通りの良いコンサートになったと思います。園田氏は今後の大活躍が目に浮かぶ器の方ですし、梯氏の演奏は、「心が洗われるというのはこういうことを言うのだな」と思わせられる、本当に素晴らしい演奏でした。驚いたことに、オケとの共演は久し振りだったようです。是非またご一緒できたらと思います。
終演後は、置賜公演の時はほぼセットで訪れる、南陽市「田園」さんへ。今日はりんごタルトと、珍しくカフェオレもオーダーしてしまいました。至福。
明日は米沢にてユアタウンコンサート。新進気鋭の指揮者、園田隆一郎氏のタクトのもと、「セヴィリアの理髪師序曲」「魔笛序曲」「未完成」など、タイトルだけで通じてしまう名曲プログラムになっています。
中でも注目は、ソリストに梯剛之氏をお迎えしている、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第５番「皇帝」です。幼くして失明され、視覚という世界を失った方がピアニストとして活躍されていると聞くと、様々な苦労をされたのだろうということばかり考えてしまいがちですが、梯氏の演奏を聞いて、その自由闊達で力強い音楽に、我々が「不自由」と感じている精神こそが不自由だったのかと思わずにいられませんでした。
思えばベートーヴェンも、「耳が不自由」ということがセットで語られる作曲家ですが、彼の音楽の深淵は、聞けば聞くほど（そして弾けば弾くほど）底がうかがい知れません。一般的に言われる「自由」「不自由」というのは、極めて一面的なものなのだと、改めて気付かされました。
良い演奏会になりそうです。15時開演ですので、お時間のある方は是非、米沢伝国の杜にいらしてくださいませ☆
