お寺さんぽ Ver.03

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長安寺・五百羅漢像 (石仏っていいね・応用編)

2007年11月17日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は神奈川県は箱根町の「龍虎山 長安寺」でのメイン「五百羅漢像」です。

ここでの羅漢像は境内のあちこちにある石仏(厳密には仏と違うかもしれませんが…)となっています。
過去に京都の「愛宕念仏寺」の「千二百羅漢像」も石仏でしたが、そちらの石仏群とはやや違う、趣きあるものとなってます。
いやー、石仏って本当にいいもんですね。
ということで↓どうぞ。

仙石原の名刹。
花の寺としても知られている「長安寺」ですが、点在する五百羅漢像が名物なお寺なんですね。
長安寺の裏山あたりに並ぶ羅漢さんは総勢二百名ほど(…らしい)
「なんだ、五百羅漢でないんじゃない」
とか思いましたが。
パンフによると、昭和六十年より開始されて、現在も進行中とのことでした。
…今のうちにこっそり一体置けば「五百一羅漢」になりますよ。(※みうらじゅん)



羅漢というのは正しくは「阿羅漢(あらかん)」といい、釈迦のお弟子さんなのでした。
各書物による”五百人の弟子が行動を共にしていた”という記述から、五百羅漢とされているようです。
十名の高弟は十代弟子。
十六名だと十六羅漢。
いっぱいだと五百羅漢…という感じ。

阿羅漢はインドでは悟りを開いた仏弟子の尊称です。
それが、中国・日本では意味がちょっと広がり、単なる弟子(ある程度の高僧なんですけどね)のことを指すようになり、先のように数がずらりと増えたのでした。
そんな訳で「五百羅漢像」はインドにありません。
日本では鎌倉時代以降に盛んとなりました。有名なところでは目黒の羅漢寺(こちらは木像。スゴイですよ!)などがありますね。

さて、こちら「長安寺」は石仏で、お庭におられます。
石仏独特の苔や土などが逆にいい具合。
こんなんがお堂におられる方々とはちょっと違って、良いところです。
しかも、表情からお姿までかなーり自由に作られているようで、それぞれを眺めるだけでも楽しめると思います。
高い柱の上におられる方とか、屋根支えている方もいますね。
庭の風景に合う、紅葉や雪にうもれた羅漢さまの群れをぜひ見てみて下さい。



こちらはまだ集めている最中らしいので、そのうちどんどん増えると思います。
今後も楽しみですねー。


[住所] 長安寺 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原82

[関連記事] 【石仏っていいよねー】
⇒ 石仏っていいね (石仏・入門編)
⇒ 石仏の種類について (石仏・基本編)
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