お寺さんぽ Ver.03

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徳明地蔵尊 (石仏っていいね・応用編4)

2007年12月22日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は…おそらくほとんどの方が知らないであろう東京は「徳明地蔵尊」です。

あちこちにの町におられる石仏のお地蔵様。
こちらのように説明書きがあればこうして記事にも出来るんですが…おそらく無い方でもこうした由来があるんでしょうね。たぶん。

ちなみに、ちょっとしか関係してないですが「ろくじぞう」って昔話あるじゃーないですか。(↓文末参照のこと)
いいおじいさんが雪に埋もれたお地蔵さんに売れ残った笠をかぶせてあけて、笠が五つしかなかったから最後の一体には自分の手ぬぐいだかなんだかをかけるのよ。
そうしたら、大晦日の夜にお地蔵さんらが正月飾りとか食べ物とか持ってきてくれるってお話。

…あれって、なんか物凄く宗教ちっくでイヤらしい話ですよね。
モノ知らぬ子供になんてこと教えるんだか(笑)

とか、くだらん話は置いといて「徳明地蔵尊」です。
こちらは江戸時代末期に建てられていました。
しかし、事情があって別の地へ移されると、その日から子供らが疫病にかかるなど、村には不幸が続いてしまうのです。
思案した村人たちはここでお地蔵さまのことを思い出し、この地にお堂を建て、お地蔵様をこちらへ戻して安置するのでした。

さらに昭和三十九年。
維持・供養をするために地元では「地蔵保存会」をつくりました。
それからというもの、疫病はすっかりなくなり、平穏な町に戻ったのです。
ちなみに、お地蔵さまの「徳」によって「明」るく住み良い町になるように、ということで「徳明地蔵尊」と名付けられたようです。
めでたしめでたし。





…この話。
お地蔵さんは動かしたらアカン、ってことですかね。
転勤を嫌がる社員みたいなもんですか(笑)
そんな訳で…



こちらのお地蔵さんはこーんな道の、ど真ん中におられるのでした(笑)

なにせ動かしたら疫病流行ってしまいますからね。
でも、よくよく考えると、お地蔵さんもそうですがこんなん造った方が最も悪いのではないでしょうか。
なーんちゃって。
ああ、ごめんなさい、ウソです。
じょーだんですよぅ。


[関連記事] 【石仏っていいよねー】
⇒ 石仏っていいね (石仏・入門編)
⇒ 石仏の種類について (石仏・基本編)
⇒ 長安寺・五百羅漢像 (石仏・応用編1)
⇒ 箱根石仏群① (石仏・応用編2)
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⇒ 地蔵菩薩・半跏坐像 清涼寺(京都)
⇒ 地蔵菩薩半跏像 (京都・石像寺)
⇒ 双体道祖神 (京都:道祖神社)


[住所]
 徳明地蔵尊 東京都世田谷区松原6-14


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※そんなこんなで「ろくじぞう」…って、あれあれ、なんだかおかしいですよ!
 ↓
ひでる注>
 いつものように間違ってるひでるさんが面白いので、過去状態そのまま掲載しましたが、これは「傘地蔵」の誤りでした。
 ああ、お馬鹿さん。
 ツッコミのmakoto-jin-reiさん、ありがとうございました。


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