お寺さんぽ Ver.03

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双体道祖神 (京都:道祖神社)

2006年09月15日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日はその辺にもおられる(かもしれない)神さま、道祖神。
しかも二人が仲良く並んだ、ラブラブな「双体道祖神」です。


こちら、実際に細かく掘り下げていくと、ものすごーく色々出てくると思いますが、ひでるさんはまだ細かい知識はないのでちょこっとです。
ほんのさわり程度に。
詳しく知りたい方は例によって専門サイトを検索下さい。

えっと、村や町などを外敵・悪霊らから守るため、村落の境界に存在する神様が「道祖神」です。
以前紹介しました「地蔵菩薩」とだいたい同じような雰囲気ですね。
道祖神には生死をつかさどる役目もあるそうですから、ますますお地蔵さんちっくです。
こんな風に、境に立たれていることから、「塞(さえ)の神」とも言われます。それがいつしか「道路の神」「旅の神」となっていきます。

一般的に、単なる丸い石を祀ったもの、石に文字が彫られたもの、人型に彫られたもの…という比較的作例が多い種類から、日本古来の神さま「猿田彦(さるたひこ)」や「男根型」なんていうレア仏なものも存在するようです。
(…あ、仏ではないですね)

でね、仏像のように人型に彫り出したものではなく、たいていは石の表面を絵のように彫っております。(※浮彫(うきぼり)という技法)

皆さんも注意深く道を眺めながら歩けば、都会・田舎にかぎらず出会えることでしょう。
きっちりお社におられる方もいれば、うっかり見落としてしまいそうに、ひっそりとおられる方もいます。

さて、そんな中で今回の「双体道祖神
こちらは単独ではなく、男女のカップルになっているんですね。なぜだか。
これが実に面白く、興味深い。

単純に二人してちょこんと並んでいるだけの方がいれば、二人して祈っている像、手を重ねている像、手を繋いでいる像、抱き合っている像、キスしている像、お酒をついでいる像…などなど、こちらも様々な種類があるんです。

日本古来の神さまなので、先に紹介した外敵・悪霊から守る以外の意味をもたされていただろうことが、これらの像より推察されます。
まぁ、村の発展ってーのは、結局そこに住む人口増加になる訳でして、そうすると自然と子孫繁栄ということに行き着くのでしょう。
その子孫繁栄のために男女仲良くしなさいな、ということで神さまもお二人となったのでしょうね。
たぶん。

とりあえずはこんなところで。
こちらはまたあちこち行った際に色々探したりなんだりと調査していきたいと思います。
非常に奥が深い世界ですよ。



[住所] 道祖神社 京都市下京区油小路通塩小路下る南不動堂町528

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