自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ダンゴムシの生態を確かめたくて(6) ~赤ちゃんだよ!③~

2020-06-02 | 生物

前回と前々回は同一個体の姿をご紹介しました。三回目の今回は別個体です。これまでとの重なりも承知しながら,印象的な場面をピックアップしてみましょう。

 

これだけ赤ちゃんを抱えていると,苦労がいっぱいみたい。

 

詰まっているなあ。

 

簡単に落っこちないしくみがあります。

 

適当な時期になれば,自然と膜が破れ始めます。

 

あとしばらくで,母親はこの体勢から解き放たれるでしょう。野外で大きめのメスを見かけたら,ちょっと指で触れてみましょう。丸まらなかったら,子持ちかもしれません。これが飼育から学んだ事実です。

                                            (つづく)

 

 


春! 虫の目写真シリーズ(52 ) ~ヒラタクワガタ(オス)~

2020-06-02 | 昆虫

仕事場の玄関先。そこは山の斜面で,枯れた竹の葉や雑草が積もっているところです。昆虫の調査をしていると,黒いものが微かに動いた気配が。それで確かめてみました。すると,コクワガタのオスだったのです。

こんなところにこれがいるだなんて。近くに大きなクヌギの木は数本あるのですが,こことはちっとも結びつきません。

 

ほとんど動きません。わたしがその存在に気づいたときだけ動いたみたいです。

 

大顎が立派です。背景を入れて撮ろうと思ったのですが,この斜面ではできません。環境はすこし見えるのでは?

 

しばらくミュージアムで展示しようと思います。

 


ヒメウラナミジャノメの産卵から孵化まで(4)

2020-06-02 | 昆虫

5月27日(水),午後9時。産付後八日と8時間。いつ孵化してもおかしくない様子に見えました。それで,直前の姿を残しておこうと思いました。

からだが出来上がっています。

 

卵表面の幾何学模様は六角形が主体で,五角形も混ざっています。

 

へこみがありました。口がよく見えます。

 

こうなると,孵化を見逃してはもったいないという気持ちが強くしてきます。