自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヒメウラナミジャノメの産卵から孵化まで(5)

2020-06-03 | 昆虫

5月27日(水),午後9時20分。前回記事の写真撮影から50分後! なんとタイミングのよいこと。幼虫が殻を破りかけているのが目に留まりました。ついに孵化の始まりです。産付後,八日と8時間50分が経っています。

 

蓋が開くように横に向かって切りました。そして,そのまま出かかりました。

 

「わぁー! 向こう向きだ!」。これでは顔の様子が見えません。

 

急きょ,向こう側にカメラ位置を変えました。眼が,そして口が見えます。やれやれ。

 

これで誕生! 側単眼がじつに大きいこと! からだの色がみごと!

 

この後,幼虫は殻をすっかり食べ尽くしました。

 

こころに残る八日間となりました。

 


ツバメシジミ,孵化(3)

2020-06-03 | ツバメシジミ

ツバメシジミの孵化が続きました。撮影できた中で,印象深いコマをご紹介します。

事例1。側単眼がくっきり。

 

さあ,出て来ました。

 

出終わったあとの卵殻を見ると,内部から透き通って見える凹凸模様がユニーク。

 

事例2。頭部がよく見えるので,ほっ。

 

ぐうーっとからだを伸ばします。背伸びするように。誕生するいのちはこの瞬間を待っていたのでしょう。

 

文句なしにいいでしょう?

 


フキバッタの幼虫が!

2020-06-03 | 昆虫

山麓にて。

木の葉に見かけたことのないバッタの幼虫がいました。ありふれたバッタの幼虫とはちがい,からだや脚に複雑なモザイク紋様があります。

 

慌てて逃げるふうでもなく,落ち着き払っています。「これはきっちり同定して調べなくちゃ」。

 

調べた結果,どうやらフキバッタの幼虫らしいことがわかってきました。

成虫なら昨年ここで捕獲しました。翅が退化して,見るからに飛べそうにない姿でした。印象的だったので,覚えています。細々とであれ,この山裾に生息していることがわかりました。

大好物がフキの葉で葉なので,この名が付けられたようです。他にもクズなど大きくて柔らかな葉を食べるとか。これからの観察では,このバッタの存在に注意しておくことにします。