自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヒメクロオトシブミの観察 ~続々 幼虫~

2020-06-26 | 昆虫

梅雨で雨が続きます。雨が上がっているとき,コナラで再びヒメクロオトシブミのゆりかごを発見。二つです。雨で湿っています。

それを持ち帰って,一つだけ割ってみました。どれぐらい成長しているのか,確認するためです。もう一つはそのまま置いておくことに。

さて,このとき合点のゆくささやかな事実に行き当たりました。カッターナイフの刃を入れたとき,じつに軽くやさしく入ったのです。乾燥していると葉がボロボロっと崩れる感じです。「そうか,湿っていたらやんわりと切れるんだ」。それが発見です。これからは湿らせてから切ればよさそうです。

切ると,中に幼虫が入っていました。まだ蛹にはなっていません。簡単に画像記録だけして元に戻しておくことに。

よく肥えているように見えます。

 

とても小さな頭部です。

 

からだを包んでいる枯葉を食べるだけで,こんなに育ちました。口もとや目がよくわかります。

 


モンキチョウ,卵どっさり,孵化たっぷり(続々々)

2020-06-26 | モンキチョウ

本シリーズの締めくくりです。誕生直前の卵の内部をご紹介します。もちろん,外から卵殻をとおして見える様子です。意外とリアルな姿が迫ってきます。

薄い皮の向こうに顎がくっきり。それに,機械感覚毛と根元のソケットも。

 

頭部の側単眼,顎,そしてからだに生えた無数の毛がくっきり。頭部と尾部とが触れています。

 

カプセルの中に,折れ曲がったからだがくっきり。

 

機械感覚毛が一本光っています。穴の大きさを測っているような。

 

頭部が出て来ました。誕生です。様々な器官とその配置の見事さよ。いのち,このふしぎな小宇宙。

 

モンキチョウの卵から学べるものはどっさり。