自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

野菜の冬 ~ニンニクの表情~

2014-01-25 | 植物

ニンニクは健康にとてもよいという話なので,我が家では毎年栽培しています。植え付け時期は9月から10月にかけてです。収穫は5月~6月になります。

収穫したは,料理に使うほか,翌年のタネ球根として利用することにしてます。それで,保存分は風通しのよい軒下に吊るしています。

放置しておいたら,夏を越して夏眠から覚めたようで,秋が深まる頃に芽を出しました。植え付けた球根が発芽するのと時をまったく同じくしています。土がないものの,ニンニクの生理どおりの成長をなしているわけです。


ニンニクは葉の根元が膨らんで,球根状に発達します。数個の小さな球根が茎の周りを取り囲むようにしてできています。一つの分球を,横に切っても縦に切っても,葉が重なっているのがよくわかります。それぞれの葉一片を鱗片(鱗葉)といいます。葉が太っているというのは,そこに養分が貯えられていることを物語っています。

 


アップで写すと……。


野菜は,食べる部分で葉菜,根菜,果菜に分類できます。ニンニクは明らかに葉菜です。しかし,ふしぎなことに,本によって根菜に入れられている例があります。よくわかりません。

球根に貯えられた養分を使って,すこしずつ芽が伸びていきます。ただ,このままにしておくと,栄養分が補給されないために球根はシワシワになって,やがて成長が停止します。

 
今のものでも十分使えるので,料理に使うことにしてます。先日は,これをすり潰してカレーに入れました。味がまことにまろやかになりました。

ニンニク栽培に,これまで農薬を使ったことがありません。自家製の野菜栽培では,農薬を自分でコントロールできるよさがありますね。食の安全・安心は,健康づくりに直結しています。この点,我が家のニンニクは正真正銘の健康食材です。

これからもニンニクにはずいぶんお世話になります。