品種は男爵。かたちが丸いので,他の品種と区別がつきます。
窪んでいるところは目(葉腋)です。そこから芽を覗かせています。まだ出ていない目もありますが,いずれそこからも芽が出てきます。
目は大きく窪んでいます。植える前,この目の部分が付いていることを確認しながら,イモを分割していきます。
ストロンのちょうど反対側,頂端部に,頂芽がはっきり出ています。その他の目部分からは,側芽がたくさん出始めています。
下写真のイモの表面は薄っすらと緑がかっています。収穫したときは黄色っぽかったのに,日が経つとこんなふうになるイモもあります。暗い所に置いたつもりなのですが,弱い光が当たる場所でした。やはり,光を感じたのでしょう。敏感なものです。
農家では,ふつう,市販されている種イモを購入します。種イモは本場北海道産のものです。家の畑で収穫したイモを,種イモに回すことはほとんどありません。話によれば,収穫したイモを繰り返し種イモに使っていると,年を追ってイモが小型化していくのだそうです。
わたしも市販のイモを買います。しかし,萌芽が芳しくないときもあります。そんなときは,急きょ収穫イモを使います。それでも,結構間に合います。間に合うというのは,イモが小さくなったという感じはしないということです。情報は役立ちますが,頑なに信じ込まない方がいいようです。いろいろ試して,自分で合点できればいいのです。