自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

霜,大自然からの贈り物

2014-01-12 | 日記

1月12日(日)。晴れ。今朝の最低気温-4.8℃。起きて外を見ると,地表や木々が霜で薄っすら白っぽくなっていました。寒々とした風景です。

急いで前栽に出て,クモの糸を見ました。これまで,クモの糸に付いた霜をきちんと撮りたいという気持ちがありました。しかし,機会に恵まれないままになっていました。というのは,クモの活動期と違って,この季節は雲の巣がほとんど見当たらないからなのです。それで運よく残った糸を,ずっと置いたままにしておくことにしました。

今日は日曜日なので,時間をかけて撮ることができます。陽が当たる前に撮っておこうと思い,被写体をねらいました。

 

枝から枝に横向きに張った糸を撮ると,「ほっ,ほーっ」の世界が広がりました。

 

上写真を部分拡大すると,氷の粒集団であることがよくわかります。これはもう自然がつくり上げた宝石ですね。 

 

隣りのロウバイを見てみると……。干乾びた実が枝に付いたまま。その表面に霜の柱が棘のように林立しています。 まるで動物の毛のよう。

 

実の一つにはクモの糸が付いたまま。秋からずっとあったのです。その糸に霜が付いて,真っ白な紐に見えます。所々,霜が付いていない部分があります。その部分はクモの糸そのものです。霜がある,ない,この両方を比べると,太さの違いがわかります。

 

もっと近づいてみました。これはもう,ガラスの数珠そのものです。 

 

庭の葉ボタンを見て,やっぱり感嘆してしまいました。葉の周辺を縁取るかたちで,結晶が行列をつくっています。ここにも。 

 

そこにも。 

 

 

一見当たり前すぎてふつう目を向けようとしないものの中に,非日常的な自然美が隠されています。レンズを通して見る世界には,まだまだ意外な世界が広がっているようです。冬ならではの風景にもっともっと出会いたいものです。