自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

野菜の冬 ~ジャガイモの表情(2)~

2014-01-11 | 植物

品種はメークイン。長細いかたちをしている,お馴染みのジャガイモです。煮崩れしにくいので,いろんな料理に使われています。わたしの畑では,男爵よりもずっとたくさん栽培しています。

あちこちの目から,萌芽が始まっています。丈夫な芽,頼りない芽,いろいろです。

 

元のイモのでき方が変化に富んでいて,おもしろいかたちになっています。こうしたかたちをしたものができるのは,栽培農家にとっては望ましくないはず。なにか自然条件が影響したのでしょうか。つくり方に問題があるのかもしれません。それとも,種イモの問題なのでしょうか。 

 

しかし,ジャガイモの“ジャガイモらしさ”を確認できるという意味では,おもしろさがあります。とにかく,養分を茎に貯めようとはしているのですから。下写真のイモは,左側の方から伸びてきたものです。養分の貯蔵を途中で停止して,さらにストロンを伸ばしたのです。塊茎の先,つまり頂端部に芽がかたまって付いていることから,このことがわかります。

 

そういう視点で見ると,下写真のイモではストロンが左に付いていたことが一目瞭然です。

 

表面からよく似た芽が出始めています。

 

たった一本だけ,たくましい芽が出てきています。その周りからストロンが伸びようとしています。

 

ストロンがはっきり残っているイモがありました。

 

なんともない見慣れたイモなのですが,こうして芽を仲立ちにして観察すると,ストロンがどう付いていたか,芽がどこから出るか,芽がかたまって出るのはどこか,そんなことが理解できます。芽が出ていないイモを見ても,それが手に取るようにわかり始めます。 

メークインもまた,長い芽を伸ばしていました。