古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

退屈について考えました。

2012年09月24日 02時12分31秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 街に暮らし、“田舎暮らし”を志向しておられる方が訪ねてこられ、カズラで編んだカゴをいただきました。そのバスケットに道子さんが<寄せ植え>をして、デッキにホテイアオイと並べて写真を撮りました。その方は再訪され、いま田舎暮らしを目ざしておられます。
 神戸から週に二度くらい菜園づくりに来られる、お向いの方が、先日も早朝から精を出しておられ、「お早いですね」と声を掛けたら「退屈なもので……」といわれました。
〝退屈” …… 「あー、〝退屈”なー。ここに来てから〝退屈”って感じたことがないなー」と一瞬思いました。畑だけでなく、裏山にも、大工(農具)小屋にも、そして家の中にもすることがいっぱいあって、そしてもしすることがなければ、ウッドデッキにデッキチェアーを出して寝ころび、田舎の景色を眺める。庭の花を見る。テレビも見るし、時間があれば新聞も見るし、本もときどき読むし。……。
 でも考えました。このところ畑仕事が忙しく、家のほうですることがたまっています。それにときどき出掛ける用事があり、時間が潰れます。<のんびり!>田舎暮らしをしようと引っ越したのにちょっとすることがあり過ぎます。整理が必要です。
 街で暮らす老人も「あれもしたい。これもしたい。あー、忙しい」と毎日手帳を見ながらバタバタしているかもしれません。世の中がそんなふうになっていて、ときには「退屈と感じる」老人があったとしても、全体としては「忙しい」ほうへ「忙しい」ほうへ流れているのかもしれません。老人には<病院通い>だって結構な仕事ですしね。
 ぼくの部屋には本棚が三つあります。一つは田舎暮らしをはじめてからの自作です。本やCDやいままでに書いたモノが入っています。でも考えてみると三つもいりません。整理したほうがいい。引っ越すときにいっぱい捨てて、すっきり田舎暮らしをはじめた筈なのに、なんだか知らぬ間にまわりのモノが増えています。
 それと老人は一度「あー、あれを買っておかなくては」と思いつくと、買ってしまってもその思いは消えないようです。店をウロウロしているうちに「また買って」しまいます。コーヒーのペーパーフィルターがいくつも溜まっていたり、ゴミ袋が溜まっていたりします。ぼくだったらネジとか鋸の歯とか金づちとか。
 だから「エンディングノート」も必要なのでしょうね。この世の整理をきちんとするために。
 また考えます。 
コメント
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