古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『日本人はなぜ無宗教なのか』

2024年07月10日 17時47分54秒 | 古希からの田舎暮らし
『日本人はなぜ無宗教なのか』という本を借りてちょっと読みました。(ちくま新書 1996年刊・阿満利麿 著)
「あなたの宗教はなんですか」「あなたは神を信じますか」とか外国人にきかれたら、何と返答すればいいか。
 ふだん私たちは「自分は無宗教」と思っているけど、「神や仏の存在を感じない」わけではありません。ご先祖様は「仏さま」として拝んでいるし、神社に行けば賽銭を入れて拝むし、いろんなお祭りといえば宗教とつながりがあるし、旅行で神社やお寺に参るし、それを抵抗なく受け入れています。
 著者は、キリスト教とかイスラム教とか、教祖様のお告げを守る宗教とか、「あなたも入信しなさい」というような宗教を、「創唱宗教」(そうしょう)と呼んでいます。私たち日本人は、そういう宗教に入信する人もあるけど、敬遠する人もあります。敬遠する人の宗教は何か。 …… 特定の宗教を信じてない。しかし「無宗教」ではない、と著者はいいます。
 外国に行った学生が、「私は無宗教/無神論」などと口にすると問題視されます。一般の日本人の行動を、著者は「自然宗教」と呼んでいます。お彼岸やお盆に墓参りをしたり、〇回忌をしたり、正月に初詣でをしたり、秋祭りに出掛けたり、あちこちのお寺や神社めぐりをしたりする日本人の心を、「自然宗教」という言葉にしているのです。
 ぼくも毎朝仏壇を拝むし、ときには龍神さまにお参りするし、裏山の愛宕さん祇園さんにお参りして落ち葉掃除をするし、蛇が池、福地池の祠にお参りするし、大将軍神社はお参りの日(16日)に皆勤賞をめざすし、旅先でお寺や神社にお参りしていたし、「何を信じるのか」といわれると困るけど、神仏にはちゃんとお参りしようと思います。
「ぼくは、むかしからの神さま・仏さまに手を合わせる〈自然宗教〉です」ということになるな。
 それで外国の人にわかってもらえるだろうか。
 
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