古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『領土問題』コーナーまで設けてあります。

2012年09月09日 02時07分22秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 きのう買物に出て、イーオン(旧ジャスコ)の中の本屋さんに寄ったら、写真のような『領土問題』コーナーができて、好戦的な本が並んでいました。 …… 『韓国・北朝鮮を永久に黙らせる』 / 『騙されるな 日本!』 / 『ほんとうは危ない日本』 / 『2012年、中国・北朝鮮が攻めてくる』 / 『真・国防論』 / 『日本を守りたい・日本人の反撃』 / 『2012年「戦える日本」へ』 ……。 
               
 いつ頃だったか忘れましたが、このブログで、ある評論家の本から文を引用したことがあります。
「東京は石原老人の『おもちゃ』になっている」
 どんな文脈で引用したか忘れましたが、いまはまたそんな状況です。東京と関係のない尖閣列島を買い上げると知事が言い出し、結局国が20億円も出して買い上げることになったとか。そのへんの老人がほざいたら無視されるでしょうが、知事という立場で好きなことを言ってます。そんな彼を三度も知事に選んだ東京都民の民度にため息が出ます。そういえば以前石原知事は「原発は東京湾にもってきたらいい」と発言したこともありますが、いまその発言を追及されてもとぼけるだけでしょうね。
 彼と同じようなレベルのどこかの大統領が、日本海の小島に行ったら国内の支持率が上がったとか。それにワルノリして言動がエスカレートしています。
 領土問題となると、どんな小島のことでも血相を変える代議士もいたりして、ぼくは、先日読んだ『日中戦争の全貌』という本を思い出しました。
 日本の陸軍が「二ヶ月もとっちめたら蒋介石が手をついて謝る」とはじめた『支那事変』ですが、「南京陥落! 日本勝った!」と国民が提灯行列をして祝い、いくら軍隊を追加して送り込んでも、そうなりませんでした。結局8年戦い、沢山の人が死に、日本は負けました。途中でやめようと言い出したら、「亡くなった英霊に申し訳が立たない」と強硬論がのさばりました。
 彼らは敗戦後、口をぬぐって生きています。『一億総懺悔』は自分の責任をごまかすための言葉でしかありませんでした。でも戦争に苦しんだ庶民の、戦争をおこした者たちへの反感反撃は、「おっとどっこい!」いまも脈々と生きています。
 
 
コメント
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