古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

彼岸花がまだ咲きません。

2012年09月21日 02時32分37秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 うちの畑の畦には500本のリコリス(彼岸花 / 曼珠紗華 / 『シタマガリ』…鳥取県中部の方言ではそう呼びます)の球根が植えてあります。3年前の冬、ツルハシで土手の肩に穴をあけ、15センチの深さに埋めていきました。
 リコリスはとても強い花です。本によると「半年放置した球根を30センチの深さに埋めたけど咲いた」とあり、我が家でも埋めた全部の球根が生きています。でも花が咲くのは3年のうち1年か2年で、あとは冬に葉を出すだけだそうです。
 去年は108本が咲きました。お彼岸の頃から毎日散歩がてらに200メートル足らずの畦を歩いて、足もとのリコリスを数えていきました。今年は去年咲いたリコリスが全部「お休みする」としても、残りの392本は咲く番です。冬には500球の葉がしっかり伸びていたのですから。
 リコリスの球根は毎年増えていきます。一球埋めたとしても10年もすればひとかかえの大きな球根の塊りになります。厳密にいうと<球根>でなく<鱗茎>なのですが。リコリスは田んぼの畦がモグラに穴をあけられないようにずっと昔から植えられてきました。刈り頃の黄金色の稲に畦の彼岸花の赤が映えていました。
 しかし圃場整備で畦の土が崩され掘り返され、彼岸花の球根(燐茎)は地中深く埋まってしまいました。いままで咲かなかったところにひょいと彼岸花を見ると、数年をかけて深いところから伸びてきたのではないか、と思ったりします。
 リコリスの開花適温は20度 ~ 25度だそうです。まだちょっと暑い。お彼岸を過ぎて10月始めに咲くのでしょうか。東条町「新定」交差点の田んぼは、毎年リコリスで赤く縁どられますが、今年はまだです。
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