屯田物語

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カインの末裔

2011年08月07日 | 日常


羊蹄山はニセコのどこからでも眺められる。
それでも、ここから見る羊蹄の姿が好きで、ニセコへ来たときは必ず東山へ立ち寄りたいと思っている。
ミルク工房では二色アイスクリームを食べよう!
わたしの好みは抹茶とミルク。プリンも旨い。



今日は残念ながら雲があって羊蹄の頂がみえない。

有島武郎の「カインの末裔」
仁右衛門と女房がやせ馬を連れてよろよろ歩いたところがこの辺りと勝手に思うことにした。

・・北海道の冬は空まで逼っていた。蝦夷富士といわれるマッカリヌプリの麓に続く胆振の大草原を、日本海から内浦湾に吹きぬける西風が、打ち寄せる紆濤のように跡から跡から吹き払っていった。寒い風だ。見上げると八合目まで雪になったマッカリヌプリは少し頭を前にこごめて風に歯向いながら黙ったまま突立っていた。昆布岳の斜面に小さく集った雲の塊を眼がけて日は沈みかかっていた。草原の上には一本の樹木も生えていなかった。心細いほど真直まっすぐな一筋道を、彼れと彼れの妻だけが、よろよろと歩く二本の立木のように動いて行った。

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