hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

サックス、笙の演奏会

2008-01-06 22:24:07 | sax関係
今日は佐藤尚美さんの演奏会を聴きにアクタスへ。

曲目
橋本知久:死と鏡(sax, electro)
細川俊夫:光に満ちた息のように(笙)
アスパシア・ナソポーロウ:One -Hitotsu-(voix, 笙)
アダム・メルヴィン:Speak(voix, sax, CD)
ベンジャミン・ブリテン:冬の詩(voix, pf)
アンドレア・フォンテマッジ:寝耳に水(voix, 笙, pf)
アンドリアン・ペルトー:Sonus dulcis(voix, sax, pf)

佐藤さんとは藝大の先輩にあたる。
学年は一つ上だが、年齢は一緒。
大学卒業後オランダへ留学し、もうかれこれ10年になるそうだ。
藝大時代から副科で笙も勉強していて、今日の演奏会ではサックスと笙を使い分けた珍しい演奏会だった。
曲目は細川、ブリテン以外は全て友人の作曲家だそうで、どの曲も知り尽くしたような、掌握しきった演奏が印象的だった。

終演後、少しお話することができた。
本人は曲目構成を随分気にしている様子だったが、冬をテーマにした選曲は、どことなく神聖な気分になり心地良かった。
あるいは笙の音色がそう感じさせたのかもしれないが、どちらにしても、全ての曲が初めて聴くというサックスの演奏会は珍しい。

このようなプレイヤーは本当に稀だ。