hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

練習日5

2007-01-18 21:53:36 | sax関係
安井寛絵さんのブログを追加しました。
安井さんは藝大卒業後渡仏し、忙しく留学生活を送っています。

HIROE.SAX@france:


今日は自宅で練習日。
今日練習していて気がついたことがいくつかあった。

私は生まれつき受け口で、楽器を吹くにも角度を考えたりと、それなりに苦労が多かった。
また、いつのまにか顎が更に横にずれていて、写真を写す際、右側からと左側からで写した写真では、顔の形がかなり違って見える。

この顎が横にずれてしまったのは、おそらく後天的なもので、サックスを始めたことによってずれたような気がするのだ。
あくまで憶測だが、それは前歯の長さが揃っていないためで、前歯をマウスピースに置く際、前歯をあてる位置が、自分から見て少し右側にずれているのだ。
ちなみに私は左側の前歯が2ミリ短く、それをカバーするため少し右側にずらし、両方の前歯で支えている。

ずれたままの位置のまま、下顎は均等に押し上げるようとするために、結果として顎がやや右にずれてしまっているのだ。

前歯の長さが揃っていないということが、顎関節に影響している。

ひととき、前歯の高さを揃えれば、真っ直ぐアンブシュアをつくることができるのではないかと考えたが、すっかりずれてしまった額関節への影響はどうなるかは定かではない。

もう一つは、随分前に少しだけふれているのだが、跳躍にかなり対応できるようになり、音程や音色を安定してコントロールできるようになった。

それは、全てアパチュア(口元)ではなく、舌の位置やシラブル(これも根本的には舌の位置)で行なうというものだ。

高音域では、舌先が上に向きやすいので、それを意識して真っ直ぐか下向きにすることによって、音程が上ずることがなくなるのだ。
この舌の状態を保っていれば、息を弱めてもアパチュアを狭めても音程や音色が変わることはない。

音程はアパチュアで変わるものではなく、息の速度と方向、口腔の変化で変わる。
意識を身体の奥の方へと意識していくと、自然と音そのものが安定するのだ。

その延長で、倍音の分量を調節して音色を変えることができる。
今まで無意識に行なってはいたが、それを意識的に行なうことができた。