hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

アンサンブルコンテスト愛知県大会2

2007-01-29 21:03:31 | 日常
アンサンブルコンテストの続き。
昨日は高校の部だったが、個性的な演奏や人というのは決まってサックスに多いような気がする。
ジャズをまるで本職のように吹きまくっていた男の子がいた。
彼は将来その道に進むのではないかと思うくらい凄く上手だった。

もうひとつ、曲目欄の編曲者名が「アラタ サカグチ」と日系人のようにカタカナ表記で書かれていたところがあった。
おそらく生徒たちが申請したものだと思うのだが、きっと阪口新先生のことを知らないのだろうと思う。

最近ではフランスでもミュールやデファイエを知らない若者が増えているそうだ。

そもそも演奏家は音楽史には残らず、作曲家のメッセージをひろめる媒介者にすぎないわけで、時代は流れていくものだし、知らないことは悪いことではない。
しかし、歴史の浅いサックスは作曲家だけでなく、サックスの奏法のいしずえを築いたミュールや、日本のサックスの草分けである阪口新先生の存在はぜひ知っていてほしいと思う。

それを踏まえた上で、今現役の我々がミュール、デファイエ、ロンデックス、阪口先生などから脈々と受け継がれている伝統を後生に伝えていくということなのだろうか。