浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

バリアフリー

2005年08月25日 | 福祉

数年前からバリアフリーという言葉が世間に広まっています。そこで言われるバリアフリー(barrier free)は「段差を無くすこと」といった意味で語られることが多いようです。或いは、「障がい者が過ごしやすい環境」と考えられることが多いです。

この言葉自体は、1974年の国連・障害者生活環境専門家会議報告書「バリアフリーデザイン」から端を発し、日本では当時の建設省が公団住宅で「段差のない住宅」として取り組んだそうです。だから、上記の「段差を無くすこと」は間違いではありません。

しかし、本来のバリアフリーとは「burrier(障害・障壁)がfree(自由な・解放された)」という意味ですから「人が不自由なく活動ができる環境」と考えるべきです。つまり、障がい者のみが過ごしやすい環境ではなく、そこに住んでいる人すべてが過ごしやすい環境となります。

もちろん、バリアフリーと呼べる環境というのは人それぞれによって違います。
車イスに乗っている人にとっては、段差や階段という障壁が取り除かれたスロープやエレベーターがある環境だったり、さらに活動範囲を広げるために介護車両等を利用すること状況がバリアフリーです。また、目の見えない人にとっては、目が見えなくても活動ができるような点字や、音の情報の整った環境がバリアフリーとなります。或いは障がいを持たない(と思われる)人にとっては、低すぎる洗面台などはバリアかもしれません。

そして、一番大切なのは、環境面だけでなく、人の考え方としてのバリアフリーだろうなぁと思っています。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
難しい事は解らないけど、僕は最後の2行に同感です。 (賢司です・・・)
2005-08-26 20:05:27
難しい事は解らないけど、僕は最後の2行に同感です。
そうありたり、そうあり続けたいって思います。
>賢司です・・・さん (hamatoko)
2005-08-26 22:50:59
>賢司です・・・さん
人の心が一番難しく、一番大切なんですけどね。
偏見があるかぎりは、過ごしやすい環境とは言えないかもしれません。
僕はこのブログに書きながら、自分に言い聞かせる毎日です・・・。

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