浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

ノロウィルスの被害

2005年01月27日 | 福祉
ちょっと遅くなったけど、
世間を騒がせたノロウィルスについて考えてみよう。
年明け早々に福山市の特別養護老人ホーム(以下、特養)で
死亡者が7人も出るなどしてノロウィルスによる感染症が
大きく報道された。

マスコミが大きく取り上げたため、
インフルエンザよりもノロウィルスの方が怖い感染症だと
思っている人も沢山いるのではないだろうか?

誤解のないように先に言っておくが、
福山の特養で6人もの死者が出たのは異常だと思う。
これは施設として責任を問われても仕方がないだろう。

しかし、マスコミの方、報道が偏りすぎていないかい?
もちろん、いくつかの報道では誠実な情報提供をしていると思うが、
酷いところなんか、職員の人間性を否定しているもんね。
ちょっとどうかしているよ。

僕も福祉に携わる者として十分注意しなければならないと
改めて知らされたけれど、
感染症への配慮はどこでもしていると思うんだよね。
むしろ一般の人たちの認識が低いために
施設内に感染源を持ち込んで広げていることだって
あることを知ってほしい。

それにノロウィルスって実に身近なものなんだよ。
嘔吐下痢症(これもノロウィルス)なんて身近に経験したことがある人が
必ずいるはずだし、健康だからたまたま大丈夫だっただけの
人もいると思う。
それに広島だったら牡蠣にあたったことのある人もいるだろう。
実はこれもノロウィルスなんだよね。
小さい子どもを保育所に預けている人なら
この時期に感染症の注意のお便りを配布されたりもするだろう。

ほらね、今までノロウィルスという名前を意識しなかっただけで
結構、関わっているでしょ。

もちろん高齢者施設や保育施設など
感染症にかかりやすく、重症化しやすい人が
多く集まる施設は十分に注意し、責任を持たなければいけない。

かといって、必要以上にバッシングすることはないよ。
たぶん、この度の事件が福祉業界の甘ったれな部分を
少しは改善してくれるはずだから・・。


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