虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

義民 すりかえ

2006-10-29 | 一揆
百姓一揆の指導者を義民として顕彰する活動は、戦前、昭和初期もけっこう多い。
戦争前夜の国家統制の強い時代に、なぜ、時の為政者に反抗した義民を顕彰することができたのだ?百姓一揆といえば、労働運動、社会主義とも近似性はあるのに。村長さんや市長さんが先頭に立って顕彰をする。不思議だな、とは思っていた。

どうも、戦前の義民は、法をやぶり、権力に反抗した点よりも、命を捨てて村を救った、滅私奉公の臣民として顕彰したのかもしれない。村のために命を捨てたところだけを取り上げ、圧政下の中で権力を見つめる目の必要性は無視したのかもしれない。すりかえだ。

こんなすりかえはたくさんある。あの吉田松陰。安部首相も尊敬しているそうだが、あの草莽の革命家を勤皇の志士、天皇制支持者、明治維新の宰相の師匠としてすりかえているのかも。

政府、あるいは学識者はすりかえが得意だ。
田中正造の鉱毒問題を水害問題とすりかえ、池田小事件を学校警備の問題としてすりかえ、不審者の事件を警察による地域監視体制にすりかえ、教育問題を、教師の問題、学校への競争原理の必要にすりかえ、財政政策の失敗を公務員問題にすりかえ、企業の非道な合理化をニートの問題にすりかえ・・・・いや、きりがないぞ。
このすりかえにマスコミも一緒に唱和するから油断ができん。

画像は竹中半兵衛の墓。三木城攻めのとき、この陣中で病没。ここは、今、ぶどう園になっている。



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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-11-01 20:51:00
安倍の密かに尊厳するのは 金正日とヒトラーだと思います。
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