虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

善九郎の映画(上宝ふるさと歴史館)

2008-08-17 | 一揆
福地温泉にある萬葉館も上宝村、ここも同じ上宝村だが、車で30分以上も山道を走らなければならない。上宝村は広い。山の中で、住宅は見えず、こんなところに歴史館なんかあるのか?と思っていると、広い田地の中に立派な歴史館があった。
本郷村で、ここが善九郎が生きた土地だ。しかし、観光客はまず訪れないところだろう。

入ってすぐに映画を上映してもらった。
席は40席ある。もちろん、見るのはわれわれ1組だけ。他にはだれも館内にいない。

題名は「莟みし花」。製作統括菅原文太、主演菅原加織(文太の息子)。
題名は、善九郎の辞世「寒紅は無常の風にさそわれて 莟みし花の今ぞ散り行く」からとられた。莟(つぼみ)のうちに散る自分の運命をうたった歌だ。

菅原文太も映画の中で百姓役としてセリフを言う場面があった。上映時間40分、長い!作品のできは・・・。批評は避ける。時間も資金も足りなかったのだろう。残念だ。これが菅原加織氏の遺作になったと聞く(31歳)。

なぜ菅原文太が大原騒動を映画にしよとしたのか。上宝村と文太はどういう関係にあるのか知りたいと思った。文太は昔の大河ドラマ「獅子の時代」ころから一揆に関心を持ち始めたのだろうか?よくわからない。

この歴史館は大原騒動の史料のほか、円空仏や民具などの展示もしてある。各地によくある近代的な歴史館だ。林格男が執筆した「大原騒動と本郷村善九郎」という小冊子もただでもらえる。この近くの本覚寺という寺に善九郎の墓もあるはずだが行かなかった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。