らんかみち

童話から老話まで

村やしろにメダカを放流してカスタマイズ

2009年11月09日 | 暮らしの落とし穴
 水槽の前に立つと、「早くえさよこさんかい、ほれほれ」と寄って来るほどなついていたメダカたちですが、たった二日えさをやらんかっただけで我々の蜜月に終止符が打たれてしまいました。えさが無いと連中はエコモードにスイッチングするのか、いままで先を争ってがっついていたのに、ボチボチしか食べなくなってしまったのです。
 
 そういうことなら仕方ないな、と連中を神の元へと贈ってやりました。神といってもGodではなく、神道でいうところの氏神さんのことです。すなわち、村社の本殿前に防火水槽みたいなのがあるんですが、それが水漏れしていたのを修理して水を張ってはみたものの、何も無かったら寂しいじゃないか、とメダカの放流に踏み切ったのです。
 
 神に贈ったと言っても屠ったわけじゃない、とはいえ神社が火災にでも舞われようものならこの水で初期消火に努めるわけだから、メダカは真っ先に神の元へ召される可能性を秘めている。つまり彼らは今後、神社と命運を共にすることになるのなら、やっぱり神に贈ったと言うべきなのでしょう。
 
 四角くて狭い我が家の水槽から丸くて深い水槽に放たれた彼らは、最初のうちこそとまどったらしく底の方に潜んでおりましたが、やがて闊達に泳ぎ始めて一安心。
 こうなったら後はオーナメントとか水草などを投入して、いかに自分らしく水槽をカスタマイズするかですが、あんまりドラマチックにやると神社の水槽を私物化しているのがバレてしまうので、ボチボチやっていこうと目論んでおります。

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