らんかみち

童話から老話まで

バラ祭り向け陶芸作品

2014年05月19日 | 陶芸
                  


 吉海バラ祭りをこの土日に控え、陶芸クラブも窯焚きと窯出しに追われている。バラ祭のブースで作品を販売しようという魂胆で、売り上げの半分はクラブの運営費に供される。なので、手抜きは御法度。もっとも、要釉斎せんせいのように「こがなやり方はしゃがぢゃ!」と物言いを付ける重鎮もおられはするが……。

 販路さえあればクラブの運営費はまかなえるが、いったい誰が仲買になってくれるだろうか。100歩ゆずって、販路を開拓できたとしても安定供給はむつかしい。所詮は素人芸で、バラ祭のようなイベントに浮かれて財布の紐が弛めになった御仁の、ほとんど善意にも似た購買意欲にすがるしかないのが現状だ。

 ぼくが作るのは茶碗に似たものと酒器ばかりだけど、このところ鎖骨骨折やらなにやらで作品ができていない。ぐい飲みをいくつかこしらえて、今回の焼成は油滴天目に照準を合わせてみた。

 油滴天目は専用の釉薬が販売されているので、それを使えば間違いなく油滴の模様が出るはず。油滴のでる理屈は解明されているので、それなりの焼成をすればいいんだけど、他の作品を犠牲にしなくてはいけない。ということで、今まで一度も油滴が現れたことはなかった。

 他の作品を犠牲にするといっても、他が全くダメになるわけじゃない。発色が良くなかったりピンホールとかが出たりするだけ、というかそれが致命傷になる場合もあるんでね。今回もそうなった作品があったけど、油滴はちゃんと出た。どうにかこうにか、バラ祭で恥をかくことだけは免れたかな。

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