らんかみち

童話から老話まで

バラ祭りに浮かれている場合か

2012年10月20日 | 暮らしの落とし穴


 来週の土日は秋のバラ祭り。まあ、実行委員としてこの会議には顔を出しているんだけど、ぼくとしてはやる気は皆無。イベントも結構なんだけど、これを開く金があるなら猪を退治してほしいわけよ。

 喫緊の問題を脇に置いて何を浮かれているんだって言われるわけだけど、その予算とこの予算は別で、市長の公約である島嶼部の活性化も蔑ろにはできない。実際のところ、このイベントに、仮に1万人が来て下さったとしても島にとっての経済効果は相当なもので、かかった費用はペイできるだけでなく、それなりの見返りはあるのだろう。

 ではこのイベントの費用を使ったらどれだけの猪を退治できるのだろう。ぼくは猟のことは全く分からないけど、少なくとも1年は猪被害に怯えることは無くなるんじゃなかろうか。
 しかしそれはカンフル剤に過ぎず、やがて猪は隣の島から海を泳いで上陸するだろう。無人島も含めた近隣の島で一斉にハンターを動員して猪と対峙するしかないのだけど、活性化予算だって今治市の全てに配分されているわけだから、広島県と協力したら相当なことがやれるはずなのだ。

 ではなぜ猪の駆除が一向に進まないのかと言えば、まず第一にメディア受けしないから。いやむしろ動物愛護協会から突き上げを食らうかも知れない。次に、たとえば1日で100頭の猪を仕留めたとして、どうやって山から麓に下ろすんだ。その肉はどうやって処理して流通させるのだ、人間の斎場だって一杯一杯の状況で。

 難問が山積していて、誰もができないと思っている猪の駆除だけど、法律をいくつか改正したらなんとかなりそうにも思える。時限立法という手もあるんだから、是非とも実現してほしい。次の選挙では、猪対策をマニフェストに盛り込んだ党に一票を投じようと思っている。