らんかみち

童話から老話まで

3月のライオンはドラマ化されるのか

2011年09月21日 | 童話
 


 イギリスには「三月は獅子のようにやって来て、羊のように去っていく(3月は荒れた気候に始まり、穏やかな気候で過ぎゆく)」ということわざがあるそうです。なるほど、日本でも春一番が吹き荒れるころであり、三月が去るころには桜の季節を迎えるとともにヴィヴァルディの「四季」から「春」が耳に響きます。

 羽海野チカ(うみのチカ)さんの漫画「三月のライオン」は“March comes in like a lion and goes out like a lamb. ”から付けられたタイトルらしいですが、いわれてみればエンディングは予定調和を想わせます。
 いかにも少女漫画といった画風なので、第一話のみ読んだきり(どの雑誌か忘れたのもある)になっていたんですが、単行本がコンビニに並んでいたのでついつい買ってしまいました。

 第一巻を読んでいて、なんと伏線(背景とかの絵)だらけで分かりにくいんだ。第一話しか読まなかった理由がなんとなく判明してきます。それにしてもこの作者、絵が上手い! 
 囲碁の漫画といえば「ヒカルの碁」が一世を風靡しましたが、将棋の漫画としては3月のライオンは出色じゃなかろうか。ヒカルの碁も原作は女性だけど、こちらも勝負の世界を丹念に描いて真に迫ります。
 コンビニに並ぶだけあって売れているんでしょうね。この作品は原作の完結を待ちきれず、実写でドラマ化されそうな予感がします。