らんかみち

童話から老話まで

失敗も道連れいればざまあ見ろ

2011年09月01日 | 陶芸
     

 やってはいけないことと思いつつ、他に選択肢も思い浮かばなかったので、こんなガラガラの窯で素焼きしました。本来なら満員御礼の状態で焼くべきで、この有り様だと素焼きは大丈夫でも本焼きは失敗するでしょう。焼くときは温度が急激に上がり、火を止めたら急激に冷めてしまうので割れる恐れがあるんです。
 三角形の棚板でもあればやりようもあるんでしょうが、素焼きはこの辺りで妥協して本焼きのときは考えてみます。

 そもそも異形の作品を作るからこういうことになる。大きいのがぼくので「子持ち水琴」のつもりなんですが、音が出るかどうかすら自信ありません。天井が窯のようなドーム状になっている水琴窟を知ってはいても、ぼくの技術で再現するのは厳しい。
 というわけで、見てくれだけの土の塊みたいなもんなら失敗してもさほど苦にはなりませんが、気の毒なのは一緒に焼いた人の作品群です。

 せっちゃんのスリーピース皿も、ゆうかちゃんの木の葉皿も、あゆちゃんのカサブランカも、きみちゃんの壺も、じゅんちゃんのバスケットも、みんなみぃんな一蓮托生です(ちゃん付けしているけど、女とは限らない)。
 いつまでも焼かずに転がしておくからぼくと命運を共にする羽目になりました。自業自得ってやつだと、観念してください。