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(写真は札幌時計台ギャラリーの玄関ホールと階段)
筆者が札幌圏の美術展をほとんどすべて見ていたのは、仕事だった1996年夏から98年春までの間と、ウェブサイト「北海道美術ネット」およびブログ「北海道美術ネット別館」を行っていてしかも札幌在住だった2000年暮れ~04年6月、06年2月~10年6月の、つごう計9年ほどの間である。
仕事だったときも、いまより美術関係の催しなどが少なかったのだろう。絵画教室グループ展を、北区屯田とか南区藤野まではるばると見に行った覚えがある。さすがに21世紀に入ってからはそのようなことはしなくなった。
それは極端な例としても、2000年以降も相当な数の展覧会を見ていたことに変わりない。
いまにして思えば、そのひとつの原因が筆者の特殊な勤務形態にあったことは間違いなさそうだ。
話を簡単にするため、1週間のうちに見るべき展覧会が20カ所で開催されている、としよう。
これを週末でいっぺんに見て回るのは、かなり困難である。
ところが、新聞社には朝刊と夕刊があるため、その日のローテーションによって、朝早く出てきて夕刊の作業をしたり、遅めに出社して朝刊作業をしたり、勤務する時間帯が異なる場合が多い。とりわけ編集局では「9時半→5時半」という定時のパターンで働いている人はあまりいない。
したがって、たとえば編集本部のデスク時代、昼過ぎから深夜10時半という勤務ダイヤの日であれば、出勤前に、札幌中心部(勤務する会社の近く)のギャラリー1、2カ所を見て回ることはちっとも難しくなかったのだ。
スムーズに進めば、中心部のおもだったギャラリー7、8カ所は、平日のうちに見終わってしまう。
そうすれば土曜には、比較的郊外にあるギャラリーを中心に、残る12~13カ所を、「1dayカード」を活用して見て回ることができるのだ。
ギャラリーをたくさん回るコツは、まず朝一番で、早くから開いていて遠い会場に行くことである。
なので、休日の1カ所目は、朝9時オープンの市資料館や、9時半開館の道立近代美術館・三岸好太郎美術館になるか、札幌市中心部から遠い法邑、小樽美術館などになることが多かった。
もちろん、どういう順路で回るかは、事前に綿密に計画をたてておく。
ただし、順番はともかく、時刻の方は予定通りにならないことの方がはるかに多い。
作家本人が会場におらず、作品も小品がちょっとあるだけ、というような展覧会であれば、すぐに見終わるし、逆に、未知の作家だが作品がなかなか良く、しかも会場にいた作家と意気投合して話がはずみ、ブログの取材もした…というようなことになれば、かなりの時間がかかってしまうからだ。
さて今年の夏、3年余りぶりに札幌に戻ってきた。
ギャラリー回りに限って言えば、何が困るといって、筆者の職場は「夕刊担当、朝刊担当」という概念がなく、早出・遅出のローテーションもなく、毎日朝から晩まで内勤だというのが困るのである。
「毎日朝から晩までって、ふつうの社会人はそうだべや」
と突っ込まれそうだが、外へ取材などで出かける機会が基本的にほとんどなく、勤務時間帯もあまり変わらないため、平日に道新ぎゃらりーや札幌時計台ギャラリーに行けないまま、週末を迎えることもある(こんなに近いのに!)。
まだ仕事に慣れておらず、ペースがつかめてくれば、事情は多少好転するかもしれないが、いまのところせっかく札幌に帰還しても、思うように展覧会を見てブログに書き記すことができず、もどかしい思いをしているのが実情である。
筆者が札幌圏の美術展をほとんどすべて見ていたのは、仕事だった1996年夏から98年春までの間と、ウェブサイト「北海道美術ネット」およびブログ「北海道美術ネット別館」を行っていてしかも札幌在住だった2000年暮れ~04年6月、06年2月~10年6月の、つごう計9年ほどの間である。
仕事だったときも、いまより美術関係の催しなどが少なかったのだろう。絵画教室グループ展を、北区屯田とか南区藤野まではるばると見に行った覚えがある。さすがに21世紀に入ってからはそのようなことはしなくなった。
それは極端な例としても、2000年以降も相当な数の展覧会を見ていたことに変わりない。
いまにして思えば、そのひとつの原因が筆者の特殊な勤務形態にあったことは間違いなさそうだ。
話を簡単にするため、1週間のうちに見るべき展覧会が20カ所で開催されている、としよう。
これを週末でいっぺんに見て回るのは、かなり困難である。
ところが、新聞社には朝刊と夕刊があるため、その日のローテーションによって、朝早く出てきて夕刊の作業をしたり、遅めに出社して朝刊作業をしたり、勤務する時間帯が異なる場合が多い。とりわけ編集局では「9時半→5時半」という定時のパターンで働いている人はあまりいない。
したがって、たとえば編集本部のデスク時代、昼過ぎから深夜10時半という勤務ダイヤの日であれば、出勤前に、札幌中心部(勤務する会社の近く)のギャラリー1、2カ所を見て回ることはちっとも難しくなかったのだ。
スムーズに進めば、中心部のおもだったギャラリー7、8カ所は、平日のうちに見終わってしまう。
そうすれば土曜には、比較的郊外にあるギャラリーを中心に、残る12~13カ所を、「1dayカード」を活用して見て回ることができるのだ。
ギャラリーをたくさん回るコツは、まず朝一番で、早くから開いていて遠い会場に行くことである。
なので、休日の1カ所目は、朝9時オープンの市資料館や、9時半開館の道立近代美術館・三岸好太郎美術館になるか、札幌市中心部から遠い法邑、小樽美術館などになることが多かった。
もちろん、どういう順路で回るかは、事前に綿密に計画をたてておく。
ただし、順番はともかく、時刻の方は予定通りにならないことの方がはるかに多い。
作家本人が会場におらず、作品も小品がちょっとあるだけ、というような展覧会であれば、すぐに見終わるし、逆に、未知の作家だが作品がなかなか良く、しかも会場にいた作家と意気投合して話がはずみ、ブログの取材もした…というようなことになれば、かなりの時間がかかってしまうからだ。
さて今年の夏、3年余りぶりに札幌に戻ってきた。
ギャラリー回りに限って言えば、何が困るといって、筆者の職場は「夕刊担当、朝刊担当」という概念がなく、早出・遅出のローテーションもなく、毎日朝から晩まで内勤だというのが困るのである。
「毎日朝から晩までって、ふつうの社会人はそうだべや」
と突っ込まれそうだが、外へ取材などで出かける機会が基本的にほとんどなく、勤務時間帯もあまり変わらないため、平日に道新ぎゃらりーや札幌時計台ギャラリーに行けないまま、週末を迎えることもある(こんなに近いのに!)。
まだ仕事に慣れておらず、ペースがつかめてくれば、事情は多少好転するかもしれないが、いまのところせっかく札幌に帰還しても、思うように展覧会を見てブログに書き記すことができず、もどかしい思いをしているのが実情である。