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■札幌大谷短大の学生の展覧会 中田絵美・大塲優子作品展など(4月5日まで)

2008年04月04日 01時05分33秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 今週の札幌時計台ギャラリーは、A室以外は、札幌大谷短大の学生たちによる展覧会になっています。
 構成は、以下の通りです。


B室 灰色の足音―松田奈那子個展

C室 札幌大谷短期大学部美術専攻研究生美術科研究生終了展 奥平千香・折目桃子

D室 札幌大谷大学短期大学部 佐藤真可展

E・F室 札幌大谷大学短期大学部美術科展

G室 中田絵美・大塲優子作品展(冒頭の画像)


 大谷短大の中で、展示するだけの作品点数が手元にある学生に、白羽の矢が立ったらしいときいています。
 このなかの“出世頭”ともいうべき存在なのは、B室の松田さんでしょう。
 一昨年の道展で協会賞を受賞し、昨年には早くも会友に推挙されています。
 白や灰色を主調として、どこかとぼけた筆致で描かれた人物。空白の生かし方が巧みで、独特の空間をつくりだしているといえそうです。

 C室の奥平さんは球体関節人形。作風に、すでに一定の完成をみています。あどけなさやかわいらしさを感じさせつつも、中性的な不気味さもたたえています。
 折目さんは、立方体の住居がいくつも連なりながら空中に浮かぶ-という空想的な光景の絵で道展に入選しているので、ご存知の方もいるでしょう。

 D室の佐藤真可さんについては、卒展などで見た記憶がないのですが、細い線による人物のイラストです。一見、とくに特徴のない、おしゃれな絵柄に見えますが、背後の曲線をフリーハンドでこれだけ引けるのは、かなり熟達している証左だと思います。

 E・F室は、この春の卒展や、法邑でのグループ展で見た作品が大半でした。

 そしてG室は、先月、札幌市資料館で2人展を開いたばかりのふたり。
 中田さんは、表面を焦がした立方体によるインスタレーション。
 大場さんは、家族を見つめた人物群像の絵画です。裸の人物をおもなモティーフとしたシンプルな画面は、或る意味で貧しいのですが、その貧しさこそが、人間存在というか、実存を表現しているのだといえるのかもしれません。


08年3月31日(月)-4月5日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)


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