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くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

今年の10大ニュース

2008-12-26 10:38:05 | Weblog
気がつけば今年も残すところあとわずかになってきました。
今回は今年の10大ニュースとして、
私くぬぎ太郎が歩んだ激動の1年を
ごくごく個人的なランキング形式で発表していきます。

第10位 ベランダに蜂の巣が建設される
アメリカ大手証券会社破綻に端を発する世界同時不況の波は
太平洋を隔てた日本の経済にも瞬く間に悪影響を及ぼし、
政府は公共事業の一環として、私の家のベランダに蜂の巣を建設しました。
ところが、住人の理解を得ることができず、野党の激しい反対にも遭い、
建設途中の巣は住人の手によって、ホウキで叩き落とされました。

第9位 ランニング始まる
メタボリックによる健康被害が叫ばれている昨今、
メタボリックとは何の縁もないものの、
単なる筋力低下を予防するためランニングを始めました。
激しい訓練に耐えかねて膝を痛め、シーズン序盤でまさかの故障者リスト入り。
現在は来季への復活を目指して、アメリカ製の最新式マシーンを導入せずに
ウォーキングによる地道なリハビリを行っています。

第8位 ヒゲ伸びる
これまで長い間カミソリによって弾圧されてきたヒゲが
自身を取り巻く社会情勢の変化に乗じて、
一躍時代の顔に。いや、顔の一部になりました。
はじめのうちは市民から戸惑いの声も寄せられましたが、
特に害がないことがわかると、今ではすっかり街に馴染んでいるようです。

第7位 ロードレーサーを購入
日銀の低金利政策が長引き、個人的な資産運用への関心が高まる中、
ブローカーK君の斡旋でロードレーサーを購入しました。
日々の買い物やお出かけに利用する機会が多く、
その資産としての価値の下落は底の見えない状況で
電光掲示板の前に立つ投資家の背中も寂しげです。

第6位 ぬか漬けの飼育始まる
次世代を担う中核技術の一つと位置づけられるバイオテクノロジー。
その先駆者として常に時代をリードし続けるために、
ホーロー製の大型容器に小額の予算を投入して、
ぬかを媒体とした植物性乳酸菌の培養を始めました。
石油の代替エネルギーとしての価値は皆無ですが
飼料として乳酸菌に与えられる新鮮野菜が日々の食卓を彩っています。

第5位 THE TARO WORKS 2nd in AOYAMA 開催
くぬぎ太郎2回目の個展、TAHE TARO WORKS 2ndが
東京青山にあるギャラリーハウスMAYAにて開催されました。
オープン初日からギャラリーには多くのファンが殺到し、
入場券を購入するのにも整理券が配られる盛況ぶり。
オープニングイベントでは、くぬぎ太郎による講演も行われ
「声が小さくて聞こえな」という意見が多く聞かれました。
くらいになるといいなあ。

第4位 九州上陸
単なるツアーとして、くぬぎ太郎が九州を訪れました。
初上陸となった今回、本場のとんこつラーメンに舌鼓を打ち、
街をゆく博多美人に目を奪われましたが、
現地では大して話題にはなりませんでした。

第3位 ヒルクライムレース出場
北京オリンピックに世界中が湧いた今年、
時期も場所も全く関係のない「しらびそ高原ヒルクライムレース」に出場。
46人中33位という半端な結果を残し、
日本中が感動の渦に包まれました。
くぬぎ太郎選手、おつかれさま!そして、勇気をありがとう!

第2位 東京都民になる
長い間地方での生活を余儀なくされていましたが
2008年労働環境の変化により、愛知県から東京都に住居を移しました。
23年ぶりの東京都復帰にも住民らは特に関心を示さず、
いっそ名誉都民にしてはどうかという議論も特になく、
街は静まり返っています。

第1位 会社を辞める
世界同時不況による大失業時代の到来に先駆けて
5年間勤めた会社を自ら退職。
日経平均株価の下落と円高の進行が自らに与える影響については
まだ専門家による研究が十分ではありませんが、
現在のところは平静を保っている模様です。

というわけで、自嘲気味に発表して参りましたが、
総じて、まあ良い1年だったと思います。
長らくこのブログを愛読いただいている方はお気づきかと思いますが、
ランキングのほとんどは今年のブログから抜粋したものですので、
まだ読まれていない方は是非読んでいただき、照らし合わせて
それぞれの今年を振り返っていただければと思います。

今年も長々とした文章にお付き合いいただいた皆様、
どうもありがとうございました。
来る年が皆様にとって素晴らしい年でありますように祈っております。

お知らせ
次週は正月のためお休みさせていただきます。

三鷹に向かって歩け!

2008-12-19 10:10:27 | Weblog
健康増進のため、
私はその後もウォーキングを毎日続けている。
「あれ、ランニングじゃなかったの?」
というツッコミが全国各地のリポーターから
聞こえてきそうな気はするが、ウォーキングである。
なぜなら10年ぶりで急に走り出したら膝が痛くなったから。
ひさ~しぶりに走るに当たって、
普通のスニーかーでアスファルトの道を走るのは、
やはり身体には相当な負担だったようで、
日常生活でも膝に痛みを感じるようになってしまった。

子供の頃は普通にアスファルトの上を走り回っていたのに、
わしもすっかり歳をとってしまったよ、
と感傷に浸る年齢でもないなと思い出し、
ちゃんとしたランニングシューズを買って
一から出直すことにしたのだった。

ということで私は、某日東京銀座にあるとあるメーカーの
ランニング専門ショップへと赴いた。
そのショップはシューズはもちろん、ウェアやグッズも充実していて、
店内にいるだけで走り出したくなってくる雰囲気だ。
設備も充実していて会員になるとシャワールームや更衣室も使えて、
そこから皇居ランニングに出られたりするらしい。
でもまあ、そんなことは今の私には関係のない話で、
私はただランニングシューズを買いにきたのだ。

子供の頃からスポーツしながら育ってきたんだろうな、
という風貌のさわやか兄さんが、私の接客を担当してくれた。
このショップの店員はシューズのソムリエのような存在で、
機械で足の形、サイズや身体を支えている箇所などを計測し、
ランニングの目的、経験年数なども考慮して、
私に合う最適なシューズを提案してくれるのである。
そして、一足のシューズが選び出された。
そのシューズに出会うために私は銀座まで出てきたわけだが、
どうにも外観がかっこ悪い。
もっとスタイリッシュなシューズを想像していたが、
今の私に合うシューズはそれしかないらしい。
安い買い物でもないし買うかどうか迷ったものの、
今の自分に必要なのはスタイルではないし、買うことにした。

シューズを購入して数日後の膝の痛みも引いた頃、
私は再び三鷹に向かって走り出した。
シューズの底には分厚いクッションが入っているので、
ただのスニーかーよりはだいぶいいのだが、どうにも膝が痛む。
痛みが引くまで幾日待って、また走り出してもすぐ痛む。

健康増進のために走っているのに
ここで無理して選手生命が絶たれてもつまらない。
これは、もはや地道に身体を慣らしていくしかないとの結論に達し、
まずはウォーキングから始めることにした。
ウォーキングといってもダラダラ散歩するわけではなく、
走り出す手前くらいの速度でキビキビと歩く。
その姿は傍目からは多分相当に怪しい。
近所で何か事件があったら、
昨夜不審者を見たと通報されてもおかしくはないだろう。
だが、近いうちにまた走り出す予定なので
不審な目で見られるなくなるのも時間の問題、のはず。

三鷹へ向かって走れ、それまでは歩け!

以上、言い訳と経過でした。
※イラストはイメージです。普通に歩いてます。

傷心りんご

2008-12-11 23:00:19 | Weblog
先日、例のごとくスーパーの食品売り場を
徘徊していると、妙に安いりんごが売られていた。
6個入り1袋で299円と書いてある。
その店は全国津々浦々、どこにでもある大手スーパーで
普段りんごは安くても1個100円前後である。
そんなに安くりんごを売っているのは見たことがない。

だが、立て札をよく読んでみると「雹害りんご」と書いてある。
見慣れぬ漢字、何て読むのかわからないが、
とにかく、このりんご達は何かしらの害に遭っていて、
どこかに傷がついているので安くなっているらしいが
透明な袋越しに見た所目立った外傷はない。
味に変わりはないとも立て札に書いてあるし、
何よりも安いので買ってみることにした。

翌朝、朝食に食べようと思い、袋から1個のりんごを取り出した。
手に取って360度舐め回すように観察してみるが
やはり目立った外傷は確認できない。
もしかしたら内臓疾患かもしれないとの仮説を立て、
メス(包丁)で一刀両断、真っ二つに切ってみたが
中身も正常、フジらしく蜜がつまって実に美味しそうである。
味がおかしいのか、と捜査の基本に立ち返って
スーパーの立て札を疑ってみたが、
食べたところ普通の味で、甘くて美味しい。

このりんごはいったいどこに傷を負っていたのか。
残るは心である。
おそらく何かしらの衝撃的な出来事を目撃して、
PTSD(心的外傷後ストレス障害)になってしまったのか、
あるいは、正常なりんごなのに傷物扱いされて、
心に深いトラウマを抱えてしまったのか。
だが、それを確認するのは容易ではない。
なぜなら「りんごの歌」にもあるようにりんごは何も言わない。
と同時に、「りんごの歌」にはあるけどりんごの気持ちはよくわからない。

結局判然としないまま、その1個のりんごを食べ終えた。
そういえば「雹害」って何て読むのだったか。
ふいに思い出してインターネットで調べてみると、
答えは「雹害(ひょうがい)」。
生育途中に雹に降られて表面に傷がつくのを「雹害」というらしい。
「また一つ勉強になりました」と一人納得し、
早速残りのりんごを確認してみたが、
一体どこに傷があるのかよくわからない。

この程度のことで安く売ってくれるのはありがたいことではあるが、
品質基準が厳しすぎるのではなかろうか。
まあ、生産する側に言わせれば
消費者が神経質すぎるということもあるだろうけれど。

りんごといえば静物デッサンでは定番のモチーフ。
浪人時代に美術予備校で描いて以来、
久しぶりにりんごをよく見た日であった。

ホットでほっと

2008-12-05 11:02:54 | Weblog
気がついたらもう師走、
走り回っている師匠を実際に見たことはありませんが
吹く風はすっかり冬っぽくなってまいりました。
景気も物理的な気温もお寒い限りですが、
そんな季節にはホットな食べ物が大活躍なわけです。

お鍋、豚汁、ココア、ホットミルク、おでんに熱燗、
もちろん、そばもうどんも暖かいやつで。
寒い季節だからこそ、これら暖かい食べ物の好感度はうなぎ昇り。
ホッとして、実に幸せな気分にさせてくれます。

そんな中、最近私が凝っているのはジュースを暖めること。
実家から送ってもらった洋梨の缶ジュースがあるのですが、
これをコップに移してレンジで暖めると、
なかなかどうして意外な美味しさなのです。
冷温、常温の状態とはまたちょっと違ったコクが出て、
コップに口を近づけると、フワッと洋梨の香りが立ち上ってきます。
暖めて美味しいのは洋梨だからというわけでもなさそうで、
多分100%のフルーツジュースなら
何でもそれなりに美味しいのではないかという思われるので
これはいろいろと試してみる価値がありそうです。

いっそ自動販売機もこの季節は全品暖めていいのではないかと、
炭酸飲料を飲まない私は、自分勝手な想像すらしてしまいます。
少し話が飛びますが、自動販売機といえば、
夏場に暖かい飲み物が消えてしまう点にも私は納得しておらず、
夏でも暖かい飲み物が飲みたい時も私にはあるのに、といつも感じたりしていて、
要は暖かい食べ物が単純に好きなのかもしれません。

そして、先日は調子に乗ってヨーグルトを暖めてみました。
熱々のヨーグルトなんて、いかにも雰囲気良さそうだと期待しながら
レンジのベルが鳴るのを待っていましたが、
ベルが鳴ってレンジの扉を開けた途端に
この行いがやってはいけなかったことだと理解しました。

鼻を突く酸っぱいチーズのような臭い、
黄みがかった半透明の液体に浮かぶ、杏仁豆腐のような白い物体。
これがヨーグルトの成れの果てか。
こんな姿になってしまったヨーグルトをどうすべきか、
少し迷った後もったいないから食べることにしましたが
そのまずいことまずいこと、半透明の液体は不快に酸っぱく、
そこに浮かぶ白い物体は出来損ないのモッツァレラチーズ。
震える手を必死に制御して一応完食しつつも、
もう二度とこんな馬鹿なことはすまいと
私は固く心に誓ったのでした。

暖めれば誰でも幸せになれるわけではない。
みんなが一斉に幸せになることの難しさを悟った、
師走のとある日の昼下がり。