くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

テントはじめました

2015-05-30 07:36:56 | Weblog
あれは2年前の初夏の頃。
季節で言えばちょうど今ぐらいだったでしょうか。
暑くもなく、寒くもなく、とても過ごしやすい陽気の日に、
近所にある森林公園に初めていきました。

今でこそ毎週のようにランニングで走っている場所ですが、
現在の家に住みはじめてから1年経って初めて行った時は、
広い敷地に青い芝が敷き詰められ、色とりどりの草木が生い茂るなか、
人々が思い思いにくつろぐ光景がとてもリア充な感じで、
引きこもりがちな性格の私には些か眩しいものでした。

中でも芝生にテントを張っている人たちに衝撃を受けました。
キャンプやバーベキューでもないのに、
ただ近所の公園でくつろぐだけのためにテントを張る人がいるのか、と。
レジャーシートでは物足りず、屋根や壁まで設けてしまうのか、と。

しかし同時に私は心の奥底でとても羨ましい衝動に駆られており、
こんな素敵な公園で他人の目を気にせずにくつろぐことができたら、
さぞかし気分もリフレッシュすることだろうなと思い、
気づいたらインターネットでテントを購入していたのでした。

注文したテントはすぐに届きましたが、
いつの間にか季節は真夏となり、あっという間に真冬になってしまい、
とても屋外でくつろげる気候ではなくなってしまいました。

その頃にはテントの存在が意識からすっかりと消えてしまい、
購入してから押入れの中で2年の月日が経過したのです。

先日、ふとテントのことが意識に現れ、
思い立った勢いで公園に持っていきました。
テントの中で食べようと、途中の弁当屋さんで唐揚げ弁当を買って。

さて、購入してから2年、初めて開くテント。
そもそも根っからインドアな私は、自分でテントを張ること自体が初めてです。
安い海外製品を買ったので日本語の説明書もついていません。
パッケージに描かれたイラストを手がかりにして試行錯誤を繰り返し、
何とか形にすることができたものの、見た目はしっかりと歪んでおりました。

歪みを直すのに集中し過ぎてしまうとお弁当が冷めてしまうので、
テントをいじるのもほどほどにして中に入り、お弁当を食べました。
虫除けのメッシュ越しに公園の風景を眺めながら、
ランチを食べるのはなかなか良い感じの気持ち良さでした。

しかしテントを張った場所が悪かったようです。
他にテントを張っている人がいない空いてる場所を選んだのですが、
気がついたらボール遊びに興じるファミリー層に取り囲まれてしまい、
投げ損ね、取り損ねのゴムボールが幾度となくテントに被弾し、
おちおち食後の昼寝もできない状況となってしまいました。

やはりテントはテントで同じエリアに張った方が無難なのですね。
テントを張るコツも何となく分かったので、
次回は真っ直ぐに立ったテントでしっかりと休めることでしょう。

電気ケトル

2015-05-23 19:41:59 | Weblog
就職して一人暮らしを始めるにあたり購入した電気ケトルが、つい先日寿命を迎えました。
白いシンプルな外観で、沸騰と保温しか機能がない、単純で使い易いケトルでした。

かれこれ12年くらい使ったでしょうか。
度重なる引越しの影響で何箇所か凹みがあり、
白かった樹脂パーツも経年変化ですっかり黄色くなっておりました。

基本機能の沸騰、保温はまだ使えるものの、
蓋の内側からネジが落ちてきたり、お湯の出が悪かったりで、
何とも危なっかしくなってきたため処分することにした次第です。

どんなに忙しくても、お金がなくても、
毎日緑茶を飲むのが日課である私にとって、
電気ポットは最も身近な家電の一つです。

社会人になると同時に使い始めた家電が壊れ始めると、
知らぬ間に過ぎてきた時間の長さが感じられて、
なんとも妙な気分でございますね。

社会にでて早12年。
気づけば会社員だった期間よりも、フリーランスでいる時間の方が長くなっていました。

昔の会社で一緒に働いていた人とたまに会うと、
「立派になったね」とか言っていただけることもあったりして、
フリーランスで仕事をしてきた月日も無駄ではなかったのかなと、少し嬉しくなったりしています。

古い電気ケトルを処分したので、新しい電気ケトルを購入しました。
以前のものよりゴテゴテしていますが、今売られている中では極力シンプルなものを選びました。

12年前とはニーズが変わったのか、保温機能がついた電気ケトルがなかなか見つからず苦労しましたが、
今度のものは「カルキ飛ばし」なる機能がついていたり、
充電器から簡単に取り外せるコードレスタイプなので使い勝手はとても良いです。

毎日緑茶は今後もずっと続くと思われるので、
何年もつかわからないけど、しばらくの間よろしくお願いしますね。

もうすぐ本番

2015-05-15 18:45:51 | Weblog
知っている人は知っていると思いますが、
実は私、趣味でホルンを吹いておりまして、
とても小さなオーケストラに所属しております。

来たる6月7日に、年に一度のコンサートがあり、
練習も大詰めを迎えております。

プロの演奏家のように下手なことをすると仕事がなくなるわけでもなく、
あくまで趣味として気楽に吹いているわけですが
やはり人前で演奏するにはそれなりの準備をしなくてはなりません。

先日のゴールデンウィーク中には千葉県で合宿がありました。
横浜在住の私にとって千葉は東京湾の向こう側。
例年は高速バスでアクアラインを渡るのですが、
連休中はいつも渋滞してしまうので
今年は久里浜港からフェリーで渡りました。

バスや電車と比べて、圧倒的に「旅」な気分でした。
天気も良く風も穏やか。
久里浜で買った好物のパンをかじり、コーヒーをすすり、行き交う船を眺める。
普段家から出ない私には十分過ぎるバカンスでございました。

学生時代に入っていた吹奏楽部やオーケストラサークルでも合宿はありましたが、
音が出なくなるまで楽器を吹いてヘロヘロになっていたので
合宿というものが好きではありませんでした。

でも社会に出て仕事を始めて分かるのは、
集中して趣味に没頭できる時間の何と幸せなことか。
何よりついつい触ってしまうパソコンが傍にないのが最高のリフレッシュです。

今年はハイドンの交響曲101番<時計>という曲をメインに演奏します。
時計が針を刻むような一定のリズムが特徴的な曲です。
当日は私お手製のプログラムも配布されますので、
物好きな方は是非聞きにいらしてください。

ホルンの音が高いので、ちゃんと吹けるか心配です…。

手描きイラスト

2015-05-01 11:52:34 | Weblog
先日、まとまった量の手描きイラストの仕事をいただきました。
久しぶりに色鉛筆で描くイラストです。

このところ仕事の比重がデザインの方へ偏っていて、
仕事といえばPCの前に座ってモニタとにらめっこなので、
手を動かす作業はなかなか新鮮な気分でございました。

久しぶり過ぎてどの工程にどの位の手間と時間がかかるのか忘れてしまい、
他の仕事を落ち着けてからしっかりと集中して描きたいという気持ちも重なり、
構図が決まってから実作業に入るのにだいぶ時間を食ってしまいました。

描き始めてから、実は時間があまりないことに気づきましたが、
怠けず、焦らずにコツコツと描いていき、
どうにか納期に間に合わせることができた次第です。

画面を塗りつぶす作業などはPCでは一瞬ですが、
色鉛筆ではかなり手間のかかることです。
何より恐ろしいのはやり直しが効かないことで、
PCだったら当たり前の「元に戻す」がありませんので、
間違いを犯したらそこまで、です。
コツコツと積み上げたものが全て崩れてしまうので気が抜けません。

もちろんその分の達成感もありまして、
出来上がったイラストを見てニヤニヤしておりますが…

出来上がったイラストはスキャンしてデータ化します。
原画の全てを拾いきれるわけでもなく、この時点で少し質感が失われ、
さらに印刷用にカラー形式を光の3原色RGBから印刷の4原色CMYKに変換した時点で、鮮やかな色彩が失われてしまうので、
仕方がないけどちょっとガッカリなデータを納品して、お仕事完了となります。

できれば原画の鮮やかさをそのまま見ていただきたいところですが、
印刷して世にでる以上は仕方がないことです。
そういえばこのところ展示を全くしてないな、と思う今日このごろ。