くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

香水を買いに

2014-01-24 10:30:58 | Weblog
1月は家族の誕生日が目白押しです。
まず始めにやってくるのが姉の誕生日。
プレゼントのリクエストを聞いたところ、
何やら難しい名前の香水を頼まれました。

普段香水には髪の毛程の興味もない私にはどんな物か想像もできません。
送られてきたメールの商品名をコピーしてそのまま検索エンジンにペースト。
出てきました、キラキラと輝く香水瓶の画像がズラズラと。

ふ~ん、こういうのが好みなのね。
と思いながら、ネットショップへ進むとどこの店も品切れではありませんか。
私の耳には一度も入ってきたことがない名前のわりに大層な人気商品でございますこと。

別の品に変更するか、納品されるまで気長に待つかと姉に尋ねたのですが
暗に「デパートで売ってるから買って来て」ということを言われたので
私はしぶしぶと銀座の三越へと赴いたのです。

オシャレマダムの殿堂・銀座三越。
アウトドアのパーカーを来たいかにも不釣り合いな私が入店しました。
目指すは地下1階の化粧品売り場です。
自分がいかに周りから浮いた存在であるか、私は敏感に感じていました。
もしかしたら実際に少し浮いていたかもしれません。

エスカレーターを下りフロア案内で店の場所を確認し、一直線に向かいました。
店の前に漂う香水の強い香り。
店員は私と同じくらいの歳と思われる女性が一人。
この人は一日中こんな香りの中にいて果たして正気を保っていられるのだろうかと少し心配になりました。

「すみません、ちょっと頼まれてきたのですが…」と、
私はこの世界に棲む人間ではないことをさりげなく主張しながら店員に話しかけました。

「申し訳ありません、少々お待ちくださいませ」と、店員。
おっと先客がいたようです。
地味な服装をした妙齢の女性が店の片隅に座っておりました
煌びやかなディスプレーに埋もれていて気がつきませんでした。

待たされること5分程、
私は特にすることもなく直立不動でただ香水の香りに耐えておりました。
あまりの手持ち無沙汰にプロダクトデザイナーだった前職の経験を活かして
ディスプレーの細部の構造を観察したりしていたら、ようやく店員の手が空いたようです。

「お客様、お待たせしました」
「あの、頼まれてきたんですが…」と再度前置きをし、
「い、いんぐりっしゅぺああんどふりーじあの100mlをください」と
私は姉から来たメールを喋り始めたばかりの子供のように読み上げました。

「イングリッシュペア アンド フリージアですね?」と
店員は私のたどたどしい言葉を流暢に言い直し商品を取り出してくれました。
「こちらでよろしいでしょうか?」と確認を求められましたが
何の知識もない私は「はい」と答えるしかありません。

プレゼント用の包装をお願いしたので会計後も少し待たされました。
ようやく目的の品を手に入れ、上りのエスカレーターに一直線。

頑張れ!出口はもうすぐだ!

ようやく三越を出た私は薄汚れた銀座の空気を胸いっぱいに吸い込み、
少し咳き込みながらもささやかな安堵感を得ることが出来たのでした。

マウス

2014-01-17 11:06:23 | Weblog
パソコンを使って仕事をする上で欠かせない物の一つにマウスがあります。
人間とパソコンの間を繫いでくれるナイスガイです。
私のちょっとした指先の動きも繊細に伝えてくれるので、
誰の発明か知りませんがなかなか上手いツールを考えてくれたものでございます。

思えば私にも理想のマウスを追い求めて悪戦苦闘した時期がありました。
といっても単に電気屋へ足繁く通っただけですけどね。
形やクリック感、色、素材、値段、各社様々なマウスを出していますが
結局の所一番ベーシックなレーザー式の有線マウスに落ち着きました。

ベーシックなものが握り心地も無難で、色や形に変なクセもなく、
余計な機能を搭載していない分軽くて扱いやすいようです。
無線のマウスも昔に比べれば随分と感度は上がっていますが、
物凄く細かい所で微妙に反応が悪かったり、動きがスムーズではない気がします。

さてマウス選びが落ち着いたものの、
いかんせん仕事机が木の天板なものですから、
どうもマウスが持てる力を発揮できていないのではないかという疑念が生じてきました。

そこで始まったのがマウスパット選びです。
こちらも電気屋にいくと実に様々な商品が売られています。
丸いもの四角いもの、固いもの柔らかいもの、大きいもの小さいもの…

私はマウスを滑らせるように使う癖があるので
滑りの良いものがいいな思って買ってみたら開封した途端反り返ってしまったり、
シリコンなら反り返ることも無かろうと思って買ったら滑りが悪かったり、
この度も無事に安物買いの銭失いを実践してまいりました。

最終的には少し値段が高めの薄いプラスチック製のものに落ち着きました。
目には見えませんがマウスが感知しやすい凸凹を表面に施しているそうな。

滑りもよく感度も増したようなので今の所は満足しております。
滑りといえばもうすぐソチ五輪ですね。
パソコン回りのことばかり書いてないでもう少し広く世界を見なければなりませんね。

猫のくびれ

2014-01-10 11:07:30 | Weblog
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

みなさん正月休みはいかがお過ごしでしたでしょう。
我が家はお互いの実家を渡り歩いておりました。
私の実家は同じ横浜市内なのでまぁ近くでございまして、
妻の実家は静岡なのでそこそこ遠いといった所です。

何泊か家を空けることになるわけですが
その間留守番を言い渡される飼い猫のリンが気がかりな訳でございます。

段ボール箱に猫砂を入れて簡易トイレを増設し、
餌はタイマーで蓋が開く容器に日数分入れておくので生命維持は特に心配ありません。
ただ、リンは気軽に吐いてくれたり、かつお節をあさってくれたり、棚の物を落としてくれたりするので
果たして帰宅した時に家の中が平穏であるかどうかが気がかりなのです。

結果としましては比較的お利口にしてくれていたようで、
損害は猫砂が飛び散ったり少し物が落ちていた程度で済みました。
無類の人間好きのリンとしてはしばらく一人で寂しかったのでしょう。
帰ると妻にべったりと甘えておりました。

そんな微笑ましい光景の中、妻が一言。
「重い…」
元々が太っているリンですが言われてみればまた少し大きくなったような。
一説によるとその体重は5kgを超えるとか超えないとか。
寂しいストレスでさらに太ってしまったのでしょうか。

あまりの重さにリンをあやしていた妻が右手首を負傷…。
その傷が妻にリンのダイエットを決意させたのでした。

早速アマゾンでダイエット仕様のキャットフードが注文され、
明くる日からは人の後を付いて回る習性を活かして階段を上ったり下りたりを繰り返し(妻も)、
レシートを丸めた玩具を追いかけ回らせ(妻が)、
日夜トレーニングに励んでいるようです。

効果の程は定かではありませんが若干腰回りが細くなってきた、…かな?
騒々しいけど妻も良い運動になるしリンも楽しそうなので、まぁ良しとしましょう。
リンに腰のくびれが出来る日は訪れるのでしょうか。