くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

往年の名作ドラマ

2010-02-26 10:47:52 | Weblog
何度となくこのブログにも書いておりますが、
家にテレビをあえて置いていない私は
夜な夜なレンタルDVDをパソコンでこっそり観ることを
日々のささやかな楽しみにしております。

映画は1度に観るには長いので、
基本的にはテレビドラマのDVDを借りることが多く、
とりあえずはNHK大河ドラマを気になる作品から順に観ているわけですが
借りたい巻がいつも借りられるとは限りません。

そんな時は今観ているドラマをとりあえず置いておいて、
新しいドラマシリーズへと手を出します。

先日は「武田信玄」の7巻が貸し出し中だったので、
往年の名作ドラマ「スクールウォーズ」を借りてきました。

ご存知の方も多いと思いますが、
元全日本のラグビー選手だった熱血教師が
校内暴力が吹き荒れる高校に赴任して、
持ち前のラガーマン精神で学校を建て直し、
弱小ラグビー部を全国優勝に導くというドラマです。

このドラマが放映されていたのは1984~85年。
私が5,6歳の頃でしたが、リアルタイムで観ていたのを覚えています。
でも所詮は子供、大まかな粗筋は覚えているものの、
教師が主人公だったことを今回借りて初めて知った程度の
実にお粗末な浅い観方しかできていませんでした。

大人になってから観る「スクールウォーズ」は実に良いです。
もはやテーマソングを聴いただけで目頭が熱くなってくる始末。
家庭と職場の葛藤、打ち立てた目標を達成することの困難さ、
思春期の生徒達が抱く青い感情、大人達の熱い愛。
子供の頃は理解できなかったけど、今なら理解できることが多々あります。

さすがに四半世紀近く経ってもレンタルショップに置かれているだけのことはあります。

さらに言わせてもらえば、
キャストにやたらと美男美女が配されることがなく、
役のキャラクターに合った俳優・女優が起用されているので
現実味があってすんなりと感情移入ができるのも魅力です。

子供の頃は理解できなかったけど、今なら理解できる。
そんな往年の名作ドラマにしばらくハマってしまいそうです。

まずは「スクールウォーズ」をじっくりと楽しむことにしましょう。

百合丘1周年

2010-02-19 10:34:19 | Weblog
坂道だらけの景色に一目惚れをし、
ふらりと百合丘に引っ越してきてからそろそろ1年が経ちます。

家から外に出る度に、緩やかな坂、急な坂を上ったり下ったり、
足腰を鍛えるとともに、坂の街ならではの城塞のような住宅を見上げ、
建物と建物の間から垣間見える遠くの丘陵に
びっちりと貼り付くように建つ住宅を眺め、
平坦な街では味わえない変化に飛んだ景色を楽しみながら、
この先一人でどうやって生きていこうか、と日々考えてきました。

でも考えたところで答えなんてわかるはずもなく、
今も考えていますし、これからもずっと考えていくのでしょう。

引っ越してきた頃は自由な時間以外はほとんど何もありませんでしたが、
思いつく範囲、できる範囲で、自分なりに微動を続けた所、
それ以上下がりようがなかったというのもありますけど
1年前に比べれば少しは状況が上向いてきた気がします。

などと言って油断しているとすぐに転んでしまうので、
上を見すぎず、後ろを向かず、
ちょっと目線を上気味に前をよく見て歩き、
今手元にある仕事をしっかりと仕上げていこうと思います。

飛躍すると落っこちてしまうので一歩一歩着実に。
停滞、後退しなければ
少しずつでもきっと何か良い方向に進んでいけるはず。

心の曇るようなことがあった日も
坂道を上って、丘陵地帯独特のちょっと透明な空気を吸っていると、
にわかに心が晴れるような気持ちになれたことも多く、
百合丘という街がますます好きになりました。

今の仕事場兼住居が手狭になっても、
またこの街で新しい物件を見つけて生活していけたらいいな、と思います。

先日人生で生まれて初めての確定申告を済ませました。
気持ちも新たに2年目の百合丘ライフを楽しみながら、
コツコツと坂道を上っていきましょう。
坂道は上るためにあるのです。

なまたまご

2010-02-12 10:17:13 | Weblog
小学校の2年生か3年生の頃でしたか、
食卓に出された生卵を食べたところ
口蓋垂(いわゆるのどちんこ)周辺が腫上がり
とても痒くて気持ち悪い思いをしました。

それまでにも幾度となく生卵は食べていたのですが
食べても別に異常はありませんでしたし、
どちらかといえば好きな食材でした。

それ以降も2回ほど同じような症状が表れ、
身体の突然の拒絶反応に私は戸惑い、
自分は生卵アレルギーだと固く信じるようになりました。

そして20数年の月日が経ちました。

その間、生卵はおろか半熟卵も徹底的に身辺から遠ざけ、
ゆで卵はしっかりボイル、目玉焼きは引っくり返して完全に焼く、
外食をしても卵が生っぽかったら人にあげる、あるいは残す、
といったことを習慣づけて参りました。

しかしこの20数年間、自分と同じ症状を持つ人に出会ったことはなく、
ワクチンを接種する時に受けるアレルギーのアンケートでも
「生は駄目なんです。」と言って、
医者に「は?」という反応をされたりしたのも事実です。

ツラツラと思んみるに、
人付き合いの流れでちょっと生っぽい卵を食べたり、
とろろ汁に知らないうちに生卵が入っていたりしたこともあったものの、
特に身体に異常が起きたことは久しくないことに気付き、
もしかしたら治ったのかもしれないという楽観的な仮説のもと、
拒絶反応が出ても命に関わる程でもないので
思い切って食べてみました、生卵。

結果、異常なし。
美味しいじゃない、生卵。

ということで、20数年のブランクを取り戻すかのように
最近生卵を毎日のように食べています。
納豆に生卵を混ぜて、土鍋で炊いた玄米にかけて食べるのがお気に入り。
あぁ、日本人に生まれてよかった~、といまさら思う日々です。

しかし、子供の頃に出た症状は何だったのだろう。
もしかして卵が古かったのかな?おっかさん。

ピンクな世界

2010-02-05 11:30:36 | Weblog
以前このブログでも紹介しましたが
昨年末の誕生日プレゼントに姉からフライパンをもらいました。
実に良い品物をもらったと思うわけですけれども
日々美味しい料理を食べられるからといって油断をしてはなりません。

プレゼントをもらうということ。
それは裏を返せば自分もお返しに
プレゼントを贈らなければならないということです。

姉の誕生日は1月の下旬頃。
何がほしいかと尋ねたところ、
ジルスチュアートのミックスブラッシュコンパクト(固形チーク)の1番がほしい、
とのことでした。

何のこっちゃと思いましたが、
要はジルスチュアートというブランドの化粧品のようです。
男として生まれ育った私にはトンと縁のない世界。
一体どこで買えばいいのかも定かならず。

もちろんインターネットの通販でも買えるのですが
それほど値引きをして売られているわけでもないようですので、
実家へ帰るついでに直接お店へ行って買うことにしました。
姉から得た情報に従って向かったのは横浜の高島屋。

普段は通り過ぎるだけの化粧品売り場をキョロキョロしながら歩き、
ジルスチュアートという文字(実際は英字)を探すこと数分、
無事に辿り着くことができました。
他のブランドに比べてひと際ピンクでキラキラした店構え、う~ん別世界。

陳列されている商品を見てもチンプンカンプン、
自分で探すことは1秒で諦めて、店員に尋ねることにしました。
口で言うのも何だか恥ずかしいので
「すみません、これください」と言って、
姉から来たメールを携帯電話ごと店員に見せたところ、
「順番にお伺いしてますので、こちらの番号札でお待ちください」と、
綺麗なお姉さんに言われてしまいました。

待てと言われても特に見たい商品などあるはずもなく、
他の女性客の邪魔にもなるので通路で待つこと数分。
通路の真ん中に立って、煌びやかな店をジッと見つめている怪しい男。
あぁ、視線が痛い…。

ようやく私の順番が回ってきて無事に商品を購入。
やっと帰れると思いきや、プレゼント包装に時間がかかり、
またも通路に立って店を見つめること数分。
綺麗に包装された商品を受け取って、実家へと向かったのでした。

同じ化粧品売り場でも、
シャネルとかNARSとかシックな店ならまだよかったものの
あのピンクな世界は…。
実に異質な体験でございました。