くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

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回覧板

2014-04-25 07:15:05 | Weblog
賃貸は賃貸でも一軒家に住んでおりますと、
町内会という秘密結社に強制加入させられまして、
年会費として2400円という何とも微妙な金額を徴収されたりするわけです。
一軒家は快適ですけどアパートやマンションに比べて煩わしいことは多少ございます。

もう一つ例をあげますと、回覧板というものも回ってきます。

だいたい週に一回くらいのペースでしょうか。
郵便受けには入らない大きさなのですが、
気がつくと玄関のドアノブにぶら下げてあります。

いったいいつの間に錆びてキイキイと鳴る門の扉を開けて敷地内に入ってきたのか、
近隣住民の忍びの者のような身のこなしには舌を巻くばかりです。

回覧板には全国紙はもちろん地方紙にも載りようがないローカルな情報が掲載されております。
集めた町内会費の収支報告、地域のお祭り、町内会の総会、町内の誰が亡くなった成人した入学した、etc…
そこまで地域に密着した生活でもないので概ね我が身のこととして捉えられない内容がほとんどですが
一応確認の判子を押して回す習わしなので一通り目は通しております。

確認のしるしはサインでもOKなようなので、
一通り目を通したらサインを書いて次の家へと届けます。
何だかんだと2年間この家に住んでいるので回覧板ももはや生活の一部になってまいりました。

しかしそんな決まりきった日常に変化が起きました。
新年度から回覧板を回すグループの班長が変わったようで、
回す順番が急に逆になってしまったのです。

以前は隣りに住む老婦人の郵便受けに放り込めば良かったのですが、
それが逆回りとなると話が難しくなります。
次に回す小桧山さんというお宅がどこにあるのか分からないのです。
今までの順番なら小桧山さんが我が家に回覧板を届けているはずですが、
よほど手練れの忍びなのか顔も見たことがありません。

我が家の反対側の隣りは回覧板を回すグループに含まれていないアパート。
アパートの横は曲がり角で家がありません。
同じブロックのどこかに小桧山さんが棲息してるはずなのですが、
なにせ車も入れない住宅密集地でございますから探すのも容易でございません。

出かけるついでに近所の表札を見て回りましたが小桧山さんを見つけることはできず、
あまり熱心に見て回って変質者に間違われても困ります。
「いったい誰がリバースを使ったんだ!」などと軽い憤りを覚えながら途方に暮れていたところ、
新しい班長は回覧板のペースが早いようで小桧山さんを見つける前に次の回覧板が来てしまいました。

これはマズイと思った矢先、
たまたま隣りの老婦人と玄関先で会ったので小桧山さんのお宅を聞くことができました。
小桧山さん宅は裏の細い路地を入って曲がった先とのこと。
そんな入り組んだ所にあったら見つからない訳ですよね。

無事に小桧山さん宅も分かり妻にも教えてあげました。
新たな回覧板の流れにも慣れてきた頃、
再び事件は起きました。

回覧板の順番がまた逆回りになり元の順番に戻ってしまったのです。

「いったい誰がリバースを使ったんだ!」
私は心の中で叫んだのでした。
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研ぎ屋

2014-04-18 19:45:54 | Weblog
自宅の近くでもないですが歩いて行ける距離にに気になっている店がありました。
小汚い商店街の入り口付近に位置し、
狭い軒先にはよしずが立て掛けられ中の様子を伺い知ることはできません。
まな板くらいの板に大きく店名が書かれ看板としてぶら下げてあります。

その名も「研ぎ屋」。

通りすがりによしずの裏を少し覗く限りでは、
バーゲンセールなどで商品を陳列するようなワゴンに
新聞紙を巻かれた包丁がたくさん並べられており、
薄暗い店内の雰囲気と不気味なコンビネーションを醸し出しているのです。

名前の通り刃物を研いでくれる店なのだろうと察しはつきますが、
そのただならぬ店構えに気圧されて入店する勇気が持てずにいました。

本当のことを言えば私だって家の包丁を研いでほしい気持ちはあるのです。
一応自分で研いではいるものの購入した頃の切れ味にまでは回復させることができず、
アマチュアレベルの技術に限界を感じていたのです。

しかしそんなある日のこと、
普段は人影が一切ない店頭に初老の男性が一人立っているではありませんか。
興味深そうに店内の様子を見ています。
その姿を見て私の中の入店へのハードルはぐっと下がり、
思い切ってよしずの裏まで足を踏み入れてみました。

新聞紙にくるまれた包丁に混じってワゴンには料金表なる紙が置いてあります。
刃物の種類や刃渡りの長さによって値段が細かく設定してあるのですが、
普通の三徳包丁であれば500円程度とのこと。
思っていたより安い価格設定に私の中のハードルはさらに下がって、
気がついたら店の中に入って店主にいろいろと質問していたのです。

歳の程は50くらいでしょうか。
ちょっと変わったお洒落眼鏡をかけ、
煙草のせいか金属粉のせいか笑うと真っ黒な歯が見える、
いかにも職人といった物腰の店主でした。

研いでほしい刃物を持ち込めばその日の内に仕上げてくれるというので、
さっそく翌日に家の包丁を持って再び店を訪れ、研ぎを依頼したのです。

研ぎあがった包丁を受け取りに行くと、
「ご確認ください」と言いながら店主が包丁を一枚の新聞紙に近づけました。
なんと次の瞬間には新聞紙が真っ二つに…。
「この男、出来る…!!」などと思いながら包丁を受け取って家へ帰り、
さっそく夕飯の支度に使ってみることに。

食材に包丁を当てて軽く引くとストンとまな板に刃が付いてしまいます。
何と言う恐ろしい切れ味でしょう。
光にかざせば刃が均一な幅でキラリと光り見た目からも凄みが感じられます。

千切りや薄切りもすごく楽になって、
包丁の切れ味がよくなると料理も楽しくなりますね。
まるで斬鉄剣を手に入れたような気分です。
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エノキダケ

2014-04-11 18:47:03 | Weblog
近頃はエノキダケを買うことが増えてます。
何の栄養があるのかは存じませんが、
独特のコクがあって美味しいのでスープや炒め物に活躍しております。

キノコ類を炒める時は弱火にして下手に動かさない方がいい。
そのように以前テレビの料理番組を見て勉強しました。
何だか頭を強く打った人への対処法のようですね。

なので炒め物にする時はザックリ半分くらいに切ったエノキダケを、
油を引いたフライパンに一番初めに投入してジッと待ちます。
動きといえば焦げ目がついて縮んできた頃に少し揺らす程度でしょうか。

エノキダケがカラカラになってきたら他の具材も入れ、強火で一気に炒めます。
出来上がった時にはエノキダケは焦げて情けない姿になってることもありますが、
おそらくこの焦げが味の重要なポイントのような、そうでもないような。
エノキダケに限らずじっくり炒めたキノコって良いコクが出ますよね。

エノキダケの一本一本はすごく細くて頼りないけど、
束になるとシャキシャキとした食感があって食べ応えもなかなかでございます。
まるで一人一人はそうでもないけど集団になるとかわいく見えるアイドルグループのようです。

もちろん値段が安いのも大きな魅力。

あとはよく歯の間に挟まることですね。
歯の間に挟まったエノキダケを抜く時ついでに歯間の掃除も出来るといいのですが、
エノキダケにそこまで多くを求めるのは酷というものでしょう。

コクがある食材だけに。。。
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HPをリニューアルしました!

2014-04-04 13:15:40 | Weblog
新年度ということで心機一転、
ホームページを密かにリニューアルしました!

URLは以前と変わりません。
hhtp://www.taroworks.com


当初はイラストを描くのみでしたが、
徐々にデザインとセットの仕事も増えてきました。
イラストもデザインの範疇として特に境目がないと思うので、
今までよりデザインにシフトした内容になっております。

興味を持っていただける方は
お時間ある時に覗きにきてくさい!
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解体工事

2014-04-04 12:28:56 | Weblog
先週から自宅の裏で解体工事が始まりました。
古い民家を取り壊すみたいです。

この辺は道が細く軽自動車しか入って来られないので
当然建設重機などは入って来られず、
すべて人力で解体しているようです。

木造住宅からなのか知りませんが、
人の手で壊すのも意外とペースが速いもので、
一日で二階建ての平屋部分が消滅してしまいました。
「職人技恐るべし…!」といったところです。

解体といえば、
大学の春休みに日雇いのアルバイトをしたことがあり、
大井町にあった阪急デパートの改装現場へ派遣されたことが思い出されます。

「職人」と呼ばれる人達がハンマーやバールで壁や床の内装を叩き割り、引き剥がしていき、
その瓦礫を我々アルバイトがカゴに入れて外へ運び出すという手順でした。
他にも引越し現場や物流センターに派遣されることもあったので、
それらと比べれば体力的には特別辛いこともありませんでした。

しかし今でも強く印象に残っているのが改装現場で「職人」と呼ばれていた人達です。
狂人の如く手当たり次第に壊しまくっているようにしか見えなかったので、
「職人」といえば伝統工芸品を作ったりするイメージしか持っていなかった当時の私は、
「職人」という呼び名に強い違和感を持ったものでした。

今裏で作業している人達はもちろん阪急デパートにいた人達ではないでしょうけど、
こうして目の前で手早い解体作業を見せられると、
物を壊す人もやっぱり「職人」だなぁと思わされます。

重機が入っていないのでそれほど騒音もなく作業は粛々と進められ、
時折電動工具の音や職人同士の掛け声、談笑が聞こえてきます。

人間には特に気にならないものの耳がいい猫には相当な騒音のようで、
工事が始まった日はリンが終止落ち着かない様子でオロオロしておりました。
親切な私は曇りガラスの向こうで何が起きているのかリンに教えてあげようと思い、
窓を開けて網戸越しに工事の様子を見せてあげました。

リンはオドオドしながらも興味深く工事の様子を見ていましたが、
窓が開いて倍増した騒音に耐えられずすぐにどこかへ行ってしまいました。

猫への情報開示はただの迷惑だったようです。
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