くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

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レバーと私

2016-03-27 21:32:46 | Weblog
小学校1年生の時のことです。
給食のカレーにレバーが入っていました。
公式には、私がレバーを口にしたのはこれが初めてのことでした。

その不味さたるや衝撃的で、「いったいこれはなんだ?!」と、少しかじって口から出したものを見せて周囲の同級生に尋ねたところ、「これは犬のフンではないか」と誰かが言いました。

果たしてその誰かは冗談のつもりで言ったのか、真面目に言ったのか、今となっては確かめようのないことですが、当時の私が大いに納得したのは確かな事実です。

純粋な私は、「給食に犬のフンが入っていました。」と、涙目で担任の先生に報告しに行きました。
先生がどういうリアクションをしたかは覚えてませんが、きっと呆れていたことでしょう。

本当に犬のフンが混入していたら、今よりも緩い昭和の時代だったとはいえ、大問題になったはず。
特に大事にもならず、私も無理してレバーを食べた記憶もないので、その場は先生が上手くなだめてくれたのだと思います。

その後何かの拍子で、レバーをレバーとして分かった上で口にする機会があり、あの犬のフンがレバーだったのだと知りました。
硬く焼かれたレバーは、子供の口にはやはりひどく不味いもので、以来大人になるまでレバーは嫌いな食材の筆頭となったのです。

しかし、今も嫌いかというと決してそんなことはなく、むしろ好きな食材と言っていいでしょう。
成長すると人の味覚って変わるものですね。

きっかけは、社会人になってから焼肉屋さんで食べた、上等なレバ刺しでした。
予想外に美味しくて、私はすっかりレバーを見直したのです。

いま思えば、煮込まれてパサパサになったカレー味ではなくて、レバ刺しという形で出会っていれば、最初からレバー好きになっていたかもしれませんね。

ちなみにその小学校では、私の訴えが聞き届けられたのか知りませんが、カレーにレバーが入ることはその後ありませんでした。

めでたし、めでたし。
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息子は詐欺?!

2016-03-19 10:25:30 | Weblog
その日、外はこの時期にはまだ珍しい、暖かい陽気のようでした。
春らしい風も吹いていたかもしれません。

妻は外出中で、私はいつものように自宅で仕事をしておりました。
朝からパソコンのモニターとにらめっこをし、キリの良い所でお昼ご飯を作って食べ、またユルユルと仕事を再開した頃のことです。

家の門がキィっと錆びついた音を鳴らしました。
誰かが入ってきたようです。

もう4年もこの家に住んでおりますと、門が開く音の調子や、敷地に入ってから呼び鈴を鳴らすまでのタイミングに、人や目的によってある特有のリズムがあることを私は知っています。

その来訪者は、門の開き方がよそよそしく、呼び鈴を鳴らすまでに若干の溜めが感じられました。
これは近所の人でもなければ、宅配業者でもありません。
我が家を初めて訪れる人のパターンです。
これまでの経験からいうと、セールスか宗教関係でしょうか。

仕方なく階段を降り、インターホンのカメラを覗くと、建設作業員風の若い男が立っていました。
見たところ20歳前後か、男というか男の子と言った方がしっくりくるかもしれません。

「はい」
私はいつもの冴えない調子で返事をしました。

「あ、あの〜、屋根が壊れてるみたいなので、教えに来ました!」
と、私の無愛想加減とは対照的に、その男の子は無邪気に微笑みながら要件を言ってきました。

屋根が壊れている?!
サッシが歪んで雨戸の滑りが悪く、ひさしの柱も朽ちているこのボロ家においては、決して起こりえないことではありません。
私はちょっと動揺しながら玄関のドアを開けて、その男の子から直に話を聞くことにしました。

小綺麗な作業服、茶髪の角刈り、ハーフのようなクリッとした目に無邪気な笑顔、体格は建設作業員らしくガッシリとしています。
近所の工事現場で作業をしていたら我が家の屋根が見えたらしく、わざわざ教えにきてくれたのだそうです。
正確には、壊れてるというより壊れかけてるらしく、このまま放っておくと雨漏りして家が傷む、とのことでした。

そして男の子は、「よかったら詳しく見てあげましょうか?」と、ポケットに手をつっこんだまま言いました。
悪い人では無さそうだけど、その満面の笑みがどうも内容の無い虚しいものに感じられたので、私はご丁寧に教えていただきありがとうございますとお礼を言い、この家は借家なので大家さんに伝えておきますと、即答を避けました。

すると男の子は、
「あ、そうですか。それじゃ僕はこれで!」
と、特に食いさがる様子もなく、ニコニコしながらどこかへと帰って行ったのです。

果たして屋根は本当に壊れかけているのか、我が家の屋根が見えるほどの高さの工事現場が一体どこにあるのか、謎は深まるばかりです。
でもどうせ借家ですし、実際に不具合が出てから大家さんに言えばいいかと、この件は放置することにしました。
自分で屋根の上に上がるのも危ないですし、確認さえしなければ好青年が家を訪ねてきただけの出来事です。

帰ってきた妻にこの事話したら、案の定「それ詐欺じゃないの?!」と言われました。
薄々感じてはいたけど、やはりそうなのでしょうか。
呼び出しに出てきたのが高齢者だったら、もう一押ししてきたのかもしれません。

もしそうだとしたら許せないですよね。
そして何よりも許せないのは、私のことを終始「お父さん」と呼んでいたことです。

「誰がキミのお父さんだ!」と、言いたかったです。
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ただいま製作中

2016-03-05 14:28:32 | Weblog
近頃は色鉛筆で描くイラストの仕事が減ってしまったというか、占める比率が下がったというか、まぁとにかく色鉛筆を使う機会が少ないわけです。
そんな中で毎年この時期にチクチクと描いているのが、自分が所属しているアマチュアオーケストラのチラシ。
本当はもう出来上がっていないといけないのに、まだ道半ば…。

仕事ではないので基本的に好きに描かせてもらっているのですけど、自由度が高いのも良し悪しでございまして、何を描こうかと考えてるうちにいつの間にか納期を越してしまうのです。
というか、明確な納期も決まっていないのも、ダラダラしてしまう要因の一つだったりしますが…

仕事の手が空いた合間合間に少しずつ進めていくわけで、しかも久しぶりの色鉛筆なのでいまいち勘が戻らず、完成の時期がハッキリ読めなかったり…、団員はじめ関係者にはご迷惑をおかけしております。

描き始めてしまえば割とトントン拍子で進むのですけど、何も描かれていない真っ白なボードを前にすると、ついつい逃避したくなる感覚はなんなのでしょうね。

ということで、言い訳はこの位にしてサッサと描かなくては…!

今年のチラシもお楽しみに〜
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